アメリカでは意外とEVが入手困難
フォーブスによると、アメリカでは意外とEVが手に入らない、とのこと。
たとえば「フィアット500e」を新車で購入できるのはカリフォルニア州、そしてオレゴン州たった2つの州にある正規ディーラーのみだそう。
じゃあ中古じゃどうなの?
アメリカの中古車情報サイト、iSeeCars.comによると、購入された後1~3年目の中古車210万台を対象に「回転」つまり店頭に置かれてから売れてゆくまでの期間を調べたところ、ベストテンのうち6台がPHV(プラグインハイブリッド)もしくはEV。
中古の場合は新車とは異なってどこの州でも購入できるということになり、そのためにフィアット500eは中古車の中でもっとも「回転が速い」22.2日で売れている、とのこと。
なおアメリカにおける中古車の平均在庫日数は33.4日、とされています。
ちなみに中古のフィアット500eは平均販売価格が約110万円。
同じくiSeeCarsによると、「2台目、または3台目としての需要が強い」ようで、手頃な価格が受けているようですね。
加えて近年はEV/PHEVの需要が急増しており、中古市場ではさらに回転率が高くなることも予想される、としています。
中古車の売れ筋ランキングは?
iSeecarsによる、「アメリカの中古車市場で、回転の速い車」ランキングは以下の通で、上述のようにフィアット500eがトップ、二番目はBMW i3。
テスラは意外と順位が低く「10位」ですが、これは人気が高く中古市場にあまり出てこないこと、そして人気が高いので価格も高いこと、が理由とされています。
つまりランキングが低いからといって「人気がない」わけではない、ということですね。
- フィアット500e
- BMW i3
- レクサスIS 200t
- トヨタ・プリウスPHV
- ヒュンダイ・ヴェロスター(これはガソリン車)
- 日産リーフ
- サイオンFR-S(今はサイオンがなくなったのでトヨタ86。これもガソリン車)
- メルセデス・ベンツGLC(ガソリン車)
- フォード・フュージョン・エナジー
- テスラ・モデルS
逆に売れにくい中古車は?
こちらは逆に「売れにくい」中古車ランキング。
これを見るとアメリカでは人気のはずのトラック/SUVが顔を並べており、ちょっと違和感も。
ただし、これも「人気が高いゆえ」中古価格が高くなり、そのぶん「売れるのに時間がかかっている」ようで、不人気なので売れない、ということではなさそう。
なお、これらは売れるのに「33日以上(最長37日)」かかってて、つまり平均以上の日数を要している、ということになりますね。
- フォードF-150
- ジープ・グランドチェロキー
- フォード・エクスプローラー
- シボレー・シルバラード1500
- ダッジ・ラム1500
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