BMWがかねてよりウワサの「i3 S」、そしてフェイスリフト版のi3を公開。
ワールドプレミアはフランクフルト・モーターショーとなりますが、ひとまず画像とかんたんなスペックが公開に。
i3Sについてはモーターが新しいものへ置き換えられ、出力は現行+14馬力の184馬力へ。
加えてサスペンションが「スポーツチューン」されたものとなり、車高が1.2センチ下がっている、とのこと。
なお、日本仕様のi3は「立体駐車場に」入るように車高が落とされており(Mパフォーマンスによるチューンドサスとされている)、これと同じものかもしれませんね。
外観ではブラックの部分が拡大し、しかも「グロスブラック」に。
フロントバンパーのデザインはこれまでの「i」シリーズ特有のものから、ほかのBMWと同様のデザインに近づけられており、これは今まで分断されていた「iとBMWブランド」との接近もしくは将来的な融合を意味するのかもしれません。
フロントのデザインはあくまでも「グリル風(貫通していない)」。
i3はEVなので空気を取り入れる必要がないためですが、ここは飛び石キズに悩まされそうなところですね(塗装されており、かつグロスブラックなので手入れが大変と思われる)。
ホイールは新デザインの軽量20インチ。
リアバンパーのデザインも一新されています。
テールゲートには「i3S」のバッジ。
グロスブラックの「オーバーフェンダー」によって前後ホイールハウスが拡大されています。
i3のタイヤは燃費向上のために非常に細く、しかし直径を拡大すること、タイヤを車体の四隅に配置することで安定性を確保していますが、これが独特の乗り味を演出しており、i3 Sではどうこれが変化しているのかは気になるところ。
見たところ、タイヤは「ちょっと」太くなっているようには思います。
内装はほぼ変わらずですが、アップル・カープレイに対応。
ディスプレイに現在の情報などが表示されているところを見ると、アウディコネクトのようにSIMを通じて(音声だけではなく)データも受信できたり、Wi-Fiホットスポットとして利用できるのかもしれませんね。
標準の新型(フェイスリフト版)i3と。
バッテリー容量や出力は現行と変わりないと伝えられており、しかし充電ケーブルの改善で「従来比5倍の」速度で充電が可能になった、とのこと。
標準i3のほうもやはりデザインが「BMW」のほかラインアップと近くなっているように思います。
ルーフサイド、リアハッチにはメタル調のトリムが追加。
高級感を演出しようとしていることがわかりますね。
なお、これまではi3の特徴とも言えた「エレクトリックブルー」のアクセントが新型i3には見られず、これは「廃止」となるのか、もしくはボディカラーによっては(現行同様)継続されるのかどうか不明。
今回の変更については質感の向上、高級感の向上、インフォテイメントシステムのアップデートが主なものと考えられますが、ボディカラーや細部のデザインを見るに、「iブランドとしての独自性」を薄めてBMWファミリーとしての存在感を強めているようにも感じます。
メルセデス・ベンツはそのEVブランド「EQ」を従来ラインアップにも波及させ、はてはAMGのようなハイパフォーマンスカーにも設定する考えですが、BMWも同様の方向性を採用し、「i」はBMWブランドの機能やコンセプトの一つになるのかもしれません。
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おそらくはボディカラーも大幅に入れ替えられることになると思われ、仕様(スペック)詳細の発表が待たれるところ。