| ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDの排気音はハンパない |
さて、ランボルギーニ・ウラカンEVO RWD納車直後のレビューをお届け中ですが、今回はそのエキゾーストサウンドについて触れてみたいと思います。
そしてここでぼくが強調しておきたいのは「エンジン始動時の排気音の大きさ」で、実際に計測すると100デシベルを超えており、これは「電車が通っている高架下」「クルマのクラクションの近接音」と同じレベルなのだそう(最大で103.2デシベル)。
なぜ排気音がこんなにデカいのか?
そこでちょっと解説を要するのが、なんで始動直後にはそんなに排気音が大きいのか、ということ。
これについては、「触媒を早く暖めてCO2排出量を抑えるため」だと言われており、そのためにエンジン始動直後、正確にいうならば触媒が冷えているときにエンジンを始動させると、触媒を有効温度に高めるためにエンジン回転数を意図的に上げているわけですね。※欧州車は全般的に同様の傾向を持っており、2005年あたりから顕著になったと記憶している
そのため、触媒が暖まるおよそ1分後あたりには回転数が(通常のアイドリングまで)下がっておとなしく(それでも70-80デシベルくらい)なるのですが、とにかく冷間時の始動についてはとんでもなく大きな音が出る、という印象を持っています。
ちなみにエンジンを始動させると、近隣の木や電線にとまっている鳥たちが一気にバサバサと飛び立ち、近所の犬たちがいっせいに吠え始めるほどなので、ぼくはできるだけ早朝にはエンジンをかけないようにしています(午前10時くらいまでは自粛している)。
そのサウンドはウラカンLP610-4以上
なお、実際にエキゾーストサウンドを計測した数値の比較だと、ウラカンLP610-4だと100デシベルを超えることはなかったため、ウラカンEVO RWDのほうがずいぶんその音が大きい、ということに。
その理由としては「エンジン本体の仕様が変更されたこと」「エキゾーストシステムが変更されたこと」に終止すると考えていて、エンジンについてだとバルブがチタン製となるなどウラカン・ペルフォルマンテと同様のスペックが与えられ(通称EVOスペック)、エキゾーストシステムも”スーパースポーツエキゾースト”へと変更されています。
これらによって巨大なサウンドを発するようになったと考えていますが、もうひとつウラカンLP610-4から変更になった点があり、それは「エンジン再始動時の音」。
ウラカンLP610-4だと、エンジン停止からの(エンジンが暖まっている間での)再始動であればさほど大きな音が出なかったものの、ウラカンEVO RWDではエンジン再始動の際に一回「フォン!」と大きく空ぶかしが入ります。
参考までに、アイドリングストップ(ウラカンEVO RWDにはアイドリングストップがついている!)からの復帰についてもウラカンLP610-4のときに比べると音量が大きいかもしれません。※ぼくは通常、アイドリングストップをOFFにしているが、OFFにしておかないとデフォルトでアイドリングストップが有効になっている
この音量でウラカンEVO RWDの車検は大丈夫なのか?
そこで気になるのが「よくこの音量でナンバーをつけることができたな・・・」ということですが、JASMAによると、「後部エンジン車だと、H11年規則では110デシベルまでOK」。
ただ、ウラカンEVO RWDのエンジン始動時には100dbを超えてしまっているのですが、音量に関する規則では、その計測方法が「近接排気騒音値の測定方法」として定められており、この方法を用いれば「ウラカンEVO RWDでも合法」ということになるようですね。
近接排気騒音値の測定方法
- 車両・測定マフラーとも十分に暖気
- 停車状態で、ギアはニュートラル
- 最高出力回転数の75%の回転数までエンジンを回した状態を一定時間(一般的に5秒以上)保持し、急激にアクセルを離したときの最大音量値を測定
- マイクマフラー端から45度後方の同じ高さで距離0.5mに設置
- 試験場所は、屋外の出来るだけ周囲からの反射音の影響を受けない平坦舗装路
- 天候は路面が乾燥している状態を保てる環境
- 風速5メーター以下の条件
ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDエンジン始動時のサウンドを収めた動画はこちら
合わせて読みたい、関連投稿
-
参考【動画】ランボルギーニ・ウラカンEVOにオプション設定されるアクラポヴィッチ製エキゾーストを見て/聴いてきた!高価なれどコスパは高そう
| この見た目だけにお金を払ってもいいくらい | さて、先日紹介した、ランボルギーニ・ウラカンEVO/EVO RWD用の純正オプション、「アクラポヴィッチ製エキゾーストシステム」をランボルギーニ大阪さ ...
続きを見る
参照:JASMA