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G-SHOCKがまたやった!手作業にて迷彩柄をレーザー刻印した「メタルカモフラージュGショック」発売。チタン製スクエアモデルGMW-B5000TCM-1JRは期間限定生産?

2019/11/11

| 新しい素材への挑戦はG-SHOCKのアイデンティティでもある |

カシオがG-SHOCKに「メタルカモフラージュ(Metal Caouuflage)」シリーズを追加し11月より発売開始。
第一弾としては「Gショックといえばコレ」な角ケースモデルのGMW-B5000TCM-1JR(175,000+税)、MT-GシリーズからMTG-B1000DCM-1AJR(145,000円+税)が登場(現段階で2モデルのみ)。

この「メタルカモフラージュ」シリーズは9月ころから話題になっていたモデルであり、ここでその詳細を見てみましょう。

GMW-B5000TCM-1JRはチタンケース採用

GMW-B5000TCM-1JRのケースにはチタンが採用され、これにDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)加工を施した後にレーザーにて「迷彩柄」を刻印しているということになります。

GMW-B5000TCM-1_l

ただしその刻印とて「カシオらしく」こだわりを見せ、「大中小」3つの円にて色調の濃淡を再現し、より「迷彩っぽく」見せている、とのこと。
加えて「ベタ」ではなくドットによる「網掛け」なので、立体感や高級感が感じられ、独特な表情に仕上がっていると思います。

img1

ちなみにこのモデルのベースとなるのは同時期に発売された「ブラックチタン」モデル、GMW-B5000TB-1JR。
このモデルの価格は150,000円(税抜)となるので、カモフラージュバージョンの”上乗せ価格”は25,000円ということになりそうです。

GMW-B5000TB-1_l

そしてこのGMW-B5000TB-1JR(ブラックチタン)モデルについて触れておかねばならないのは、同じデザインと機能(液晶反転の有無はありますが)を持つステンレススティールケースモデル、GMW-B5000GD-1JF(68,000税抜)のケースとブレスレットをチタンに変更しただけのモデルである、ということ。

GMW-B5000GD-1_l

つまりステンレスからチタンへと素材を変更するだけで、見た目が変わらず価格が68,000から150,000円へと変更になっているということですが、カシオによると、これをわざわざ行ったのは「フォルムを変えずに新しいことに挑む」という精神から。
Gショックは「第3の素材」としてカーボンを使用した製品群を発表しており、常に新しい素材へと積極的にチャレンジすることがGショックのアイデンティティでもある、と述べています。

正直なところ、ステンレス製のGMW-B5000GD-1JFも、チタン製のGMW-B5000TB-1JRも、「オール樹脂」のGW-B5600BC-1BJF(26,000円税抜)と見た目と機能が一緒。
それでも素材が異なるというところには、同じ外観をあえて異なる素材で再現しようとしてきたという、G-SHOCKの歴史を感じることもできますね。
「高級素材を使用したとしても、外観を変えない」という信念については、ある種のダンディズムすら感じられ、ここはカシオの心意気を高く評価したいところでもあります。

GW-B5600BC-1B_l

よって、迷彩はともかくとして、樹脂製ではなくステンレスやチタンの「メタルケースG-SHOCK」を買うということは、カシオの歴史そしてアイデンティティおよびチャレンジスピリットを手に入れることと見つけたり、と考えて良さそう。

チタン製B5000系は57g軽量化

なお、このチタン製スクエアG-SHOCK、GMW-B5000TB-1JR(黒)、GMW-B5000TCM-1JR(迷彩)の重量は110g。
ステンレスモデルに比較すると57gも軽量化され、重量が2/3近くまで削減されています。

ただ、樹脂モデルが26,000円、ステンレスモデルが68,000円なのに対し、チタンモデルの価格が150,000円というのは(消費者からすると)正当化が難しく、しかしカシオに言わせると、高価格の理由は「同じ金属であっても、ステンレスとチタンとでは性質が違うので、金型を新しく作った」ことが価格高騰の原因だそう。

見た目を変えないのに専用の金型を別途作るというのもまた「カシオならでは」ですが、さらに風防はサファイアクリスタルへとバージョンアップ。
ちなみにプッシュボタン、ケースバックもチタン製が採用されているようですね。

さらに「チタン+迷彩」になるともうひとつ手間をかけていて、この迷彩柄は上述の通り「3つのサイズを持つ円」で構成され、そしてこの円を正確に重ねて迷彩柄とするには機械だと対応できず、「人の手で」行っているそう。
しかも、ブレスレットに至っては「腕のサイズにあわせてコマを詰めても、迷彩柄に破綻が出ない」デザインが採用され、当然ながらこのコマもひとつひとつ手作業で迷彩柄が再現されている、とのこと。
そう聞くと、「迷彩柄代の25000円」はけっこう安いんじゃないかと思えてくるので不思議です。

ちなみにこのチタン製G-SHOCK(GMW-B5000TB-1JR、GMW-B5000TCM-1JR)については、その期間が明確に示されていないものの、「製造期間限定販売」だと報じられています。

MTG-B1000DCM-1AJRはステンレス製

そしてもう一つの「メタルカモフラージュ」Gショック、MTG-B1000DCM-1AJRの素材はチタンではなくステンレス製。
よって素材差による大きな価格上昇はなく、ベースとなるMTG-B1000BD-1AJF(115,000円、税抜)と比較すると”チョイ高”の145,000円に抑えられています(+30,000円が迷彩加工代金ということになる)。
なお、スクエアケースを採用する「メタルカモフラージュGショック」の生産が期間限定なのは「チタン製は製造に手間がかかる」のが理由だとされており、であればこちらの「ステンレス製」カモフラージュG-SHOCKは期間限定生産ではないのかも。

MTG-B1000DCM-1A_l

なお、こちらがベースモデルのMTG-B1000BD-1AJF。
メタルカモフラージュMT-GであるMTG-B1000DCM-1AJRと機能・素材は同一です(細部のカラーは異なる)。

MTG-B1000BD-1A_l

今回発売されたカモフラージュGショックにつき、スクエアモデルは175,000円、MT-Gは145,000円なので、通常ラインアップと価格が大きく逆転しているということになるのも面白いところ(DW5000系がMT-Gの価格を超えるというのは、通常ではありえない)。
そして「カモフラージュG-SHOCKが欲しい」と考えたとき、基本性能で選べばMT-G(MTG-B1000DCM-1AJR)、高価であってもG-SHCOKのチャレンジ精神を尊重するならばスクエアG(GMW-B5000TCM-1JR)ということになりそうです。

VIA:G-SHOCK

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