ポルシェデザインが「自分のポルシェと同じ仕様にできる」、業界初の腕時計コンフィギュレーターをアップデート。「自動車業界で腕時計を自社製造できる」のはポルシェだけ

｜　ポルシェデザインは腕時計メーカー、エテルナを買収して腕時計製造業に乗り出している　｜

ポルシェは以前から提供していた腕時計コンフィギュレーターをアップデート予定

さて、ポルシェは以前より「業界初」となる”自動車の仕様にマッチした”腕時計のコンフィギュレーターを公開していますが、今回はそのコンフィギュレーターのアップデートを予告。

ポルシェのクルマは高いレベルでカスタムできることが知られており、ポルシェデザイン製ウォッチもまた、ポルシェ製のクルマに負けず劣らずの豊富なカスタムができるということになりそうです。

ポルシェ911GT3オーナーには「専用」モデルも

今回コンフィギュレーター公開か予告されたのは「ポルシェデザイン 911クロノグラフ」で、誰でもカスタムできる「911クロノグラフ（5,150ドル〜）」と、911GT3のオーナーのみが選べる「911GT3クロノグラフ（8,100ドル〜）」の二種。

おそらく後者は車台番号かなにかを入力しないと腕時計を作成できないのでしょうね。

ちなみに「ポルシェデザイン 911GT3クロノグラフ」の代表的仕様例はこんな感じ。

自動巻ムーブメントの巻き上げローターはホイールデザインを模しており、シルバーやチタン、ゴールドも選択可能。

ブラックローターであれば実車のホイール同様、レッドとブルーのライン入りも選べます。

ボクら一般人にはこのモデル

ただ、なかなか911GT3のオーナーもいないと思われるので、ぼくら一般人が選べるのは「通常版」ポルシェデザイン クロノグラフ。

選べる部分はまずケースで、こちらはチタン地金もしくはブラック。

ベゼルは「分」もしくはタキメーターを選択可能です。

さらにはダイヤルの外周、そしてストラップはポルシェ911に採用されるインテリアに対応した14色に加えてステッチカラーは19色。

巻き上げローターは5種類のホイールデザイン、そしてカラーは24種類。

ケースバックには12文字を刻むことができ、モデル名や自分の名前、ナンバープレートなどを刻印可能です。

「ポルシェデザイン ウォッチ」のムーブメントはポルシェ内製

ポルシェデザインはかつてオルフィナやSinn、IWC（インターナショナル・ウォッチ・カンパニー）との提携にて腕時計を発売し、とくにIWCとのコラボによる”オーシャン”は今でも高い人気を誇ります。

その後エテルナを買収して自社での腕時計製造に乗り出していますが、（それまでは別の会社であった）ポルシェデザインそのものが2003年にポルシェへと吸収されることとなっており、よって現在ポルシェは「自社内に腕時計製造部門を持つ唯一の自動車メーカー」。

そしてエテルナを買収したことで「ムーブメント含め、一貫して腕時計を製造できるマニュファクチュールとしての機能を果たしていますが、ムーブメントそのものは自社開発ではなくETA製ムーブメントを改造したもので、それを考慮すると「ちょっと割高」だと感じることも。

現在のラインナップは「モノブロック・アクチュエーター」「1919」「クロノメーター」という基本ラインナップを持ち、これに加えて「ポルシェデザイン・フォー・ポルシェ」として911GT3、911スピードスター、911GT2RS、911ターボ、911タルガS等と同じ仕様を持つ腕時計を揃えています（718ケイマン/ボクスター、パナメーラ、カイエン、マカンとのコラボレーションモデルは存在しない）。

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参照：Porsche Design