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BYDのハイパーカー「仰望 U9 エクストリーム」がドバイで"自動車業界初の"時速500km超えに挑戦。ついに歴史が書き換えられる時が来るか

BYDのハイパーカー、ヤンワンU9のフロント(走行、レッド)
Yangwang

2,977馬力の電動ハイパーカーが放つ異次元の挑戦

もはや「タイトル」「記録」も中国勢による争いに突入

中国のEV大手BYDが展開するハイエンドラグジュアリーブランド「仰望(Yangwang)」が「自動車史に新たなる金字塔を打ち立てようとしている」というニュース。

同社の最高幹部であるステラ・リー(Stella Li)上級副総裁が「2,977馬力(2,220kW)という並外れたハイパワーを誇るトラック仕様のハイパーカー「U9 Xtreme(エクストリーム)」を用い、時速500km(500km/h)の大台を超える世界記録アタックをドバイで挑戦する計画が具体化している」とコメントし業界が騒然となっています。

かつてブガッティやケーニグセグといったハイパーカーの重鎮たちが争ってきた最高速の世界において、完全電動のピュアEV、そして中国の自動車メーカーが未知の領域へ足を踏み入れようとしており、ここでは、この前代未聞の最高速アタックの背景、スペック、そしてクリアすべき課題について考えてみましょう。

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Image:Yangwang

この記事の要約

  • BYDの上級副総裁ステラ・リー氏が、仰望(Yangwang)ブランドのトラック特化型EV「U9 Xtreme(エクストリーム)」による時速500km突破アタックをドバイで実施する意向を明かす
  • 4基の電動モーターからシステム総合2,220kW(約2,977馬力)を発生し、すでにドイツのテストコース(ATP)にて最高速度496.22km/hを記録済み
  • 大記録達成にはあと3.78km/hの加減速と公道封鎖(15kmの直線道路)が必須であり、現地警察との調整や安全面の確保が今後の焦点となる
BYD(ヤンワン) U9エクストリームのエクステリア〜フロント
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仰望 U9 エクストリーム(Yangwang U9 Xtreme)の概要

「仰望 U9 エクストリーム」は、BYDの最新電動化技術を集約して作られた、サーキット走行および最高速に特化したハイパーEV。

2025年9月14日にドイツの自動車テストコース「ATP(Automotive Testing Papenburg)」において、レーシングドライバーのマーク・バッセン(Marc Basseng)氏の操縦により片道最高速度496.22km/h(308.33mph)を記録しており、公道走行が可能なクルマとして世界最高峰となる圧倒的なスピード性能を証明したことも記憶に新しいかと思います。

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そして今回、大台となる「500km/h」まで残りわずか3.78km/hに迫る中、BYDは15kmに及ぶストレートラインを確保するためにドバイ現地警察へ協力を要請し、公道を封鎖して挑戦を行うという極めて野心的なアプローチを打ち出している、というわけですね。

特徴・スペック・デザイン

U9 Xtremeの動力源は独立制御される4基の電動モーター「e4」プラットフォーム。

1200Vの超高電圧システムから放たれるパワーは2,220kW(約2,977馬力)にm達し、超軽量構造と最先端のアクティブサスペンション「DiSus-X」によって車体挙動を制御します。

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ただし「いかにパフォーマンスに優れようとも」それだけでは記録を達成することは叶わず、496.22km/hの超高速度域において、車体は1秒間に約138メートルもの距離を走行することとなり、さらに500km/hから安全に完全停止するだけでも約1km近くの制動距離を要するため、加減速に耐えうる路面コンディション、風速、タイヤの耐熱・耐遠心力性能、エアロダイナミクスの安定性が不可欠となってくる、ということに。

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BYD(ヤンワン) U9エクストリームのエクステリア〜サイド
Yangwang

現在公開されている仰望 U9 エクストリームの主要スペックと記録は以下のとおりとなっていますが、前回のチャレンジにおいても「まだ余裕があった」ことが明かされていて、よって「状況さえ整えば」500km/hの壁を突破することも十分に考えられます。

項目詳細・スペック
パワートレインクアッドモーター E-AWD(e4プラットフォーム)
システム最高出力2,220 kW(約 2,977 hp / 2,977 PS)
プラットフォーム1200V 超高電圧システム + DiSus-X フルアクティブ懸架
計測最高速度(記録済)496.22 km/h(ドイツ・ATPテストコースにて達成)
目標最高速度500 km/h オーバー
ニュルブルクリンクタイム6分59秒157(ラップタイム記録)
挑戦予定ロケーションドバイ(約15kmの直線公道コースを計画中)
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Image:Yangwang

競合比較・市場での位置付け

内燃機関(ガソリンエンジン)を含めた歴代スーパーカーの最高速記録と比較しても、U9 Xtremeのポテンシャルは異次元の域に達していて・・・。

車種・モデル記録された最高速度計測条件・パワートレイン特徴
ブガッティ シロン スーパー スポーツ 300+490.48 km/h(304.77 mph)8.0L W16クアッドターボ(ICE) / 片道最高速計測(2019年)
ケーニグセグ アゲラ RS447.19 km/h(277.87 mph)5.0L V8ツインターボ / 往復平均公式記録(2017年公道閉鎖)
仰望 U9 エクストリーム(Yangwang)496.22 km/h(達成済)2,220kW クアッドモーターEV / 片道最高速(2025年ATP)
ブガッティ
「最高速チャレンジをバンク角付きのコースでは絶対に行うべきではない」。ブガッティは過去に高速周回路にて時速400kmでのクラッシュを経験していた

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従来のガソリンエンジン車が超高速域でのギアシフトや排気、そして冷却に悩まされてきたのに対し、EVであるU9 Xtremeは瞬時に立ち上がる強大なトルクと精密なモーター制御によって、圧倒的な加速性能を維持できるアドバンテージを持っています。

BYDのEV、ヤンワンU9アルティメット(走行風景、シルバー)
Yangwang

補足情報

今回の発表からは、BYDおよび仰望ブランドが目指すグローバル市場への強い意図が見えてくるかのようで・・・。

  • 中東・グローバル市場へのアピール:仰望ブランドは、最高級セダン「Altior(アルティオール)」のUAEデビューや最高級SUV「U8」の中東・オーストラリア導入などの国際展開を急速に推し進めており、ドバイでの大記録挑戦はブランドの象徴的なプロモーションとして機能する
  • 挑戦場所の確定に向けた課題:ドイツのテストコース(ATP)での再挑戦を示唆する役員の発言もある一方、ドバイの公道15kmを封鎖するには治安当局や警察との詳細な調整、安全許可が不可欠であり、実施時期や正確な場所の確定が待たれる
  • 公道アタックの歴史的意義:かつてケーニグセグがネバダ州の公道(18km区間)を一時閉鎖して447km/hの往復平均記録を打ち立てたように、公道でのアタックは風向きや勾配を相殺する往復計測を行うことにより、真の「世界最速」としての信頼性を確立することにつながってくる
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Yangwang

結論

BYDの最高峰ブランド「仰望」が放つ”U9 エクストリーム”が挑む時速500kmという壁は、電動化時代における技術力の限界を切り拓く象徴的なチャレンジです。

2,977馬力という驚異的なパワーと最先端のシャシーテクノロジーにより、ドバイの地で人類未知のスピード領域を切り拓くことができるのか、世界中の自動車ファンやハイパーカーコレクターから熱い視線が注がれているのがいま現在というわけですね。

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参照:BYD

->中国/香港/台湾の自動車メーカー
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