| ベル&ロス同様、タンブールはボクが比較的購入する機会が多い腕時計でもある |
今回の「20周年記念」タンブールは限定ではない?
さて、ぼくのお気に入りの腕時計のひとつ、ルイ・ヴィトン「タンブール」。
その理由としては「排他性のあるデザイン」「コンセプトが明確」というものですが、ルイ・ヴィトンは腕時計業界に参入するのが比較的遅く、しかし参入するからにはトップを狙うということで当時ゼニスやETAを買収したり(今ではタグ・ホイヤーやウブロも傘下に収めている)、比較的長めの保証を採用したりといった手法を採用しています。
加えてルイ・ヴィトンのルーツである「旅」を視覚的に感じさせるデザイン、タンブール(太鼓=時というリズムを刻むという意図がある)を連想させるデザイン等を採用しつつ、高いアイコン性、非常に高い技術をもって腕時計を製造していることも魅力の一つ(タンブールに用いられている研磨技術は非常に高く、目をみはるものがある)。
ただ、「ファッションブランドの腕時計」ということでいまだ評価が(おそらくはルイ・ヴィトンが想定したほど)上がっていないのが現実だとは思いますが、それでも豊富な資金力によって精力的にニューモデルを発表し続けており、着実にその地位を高めているのは間違いのないところ。
-
参考【動画】キャバクラでは最強?ルイ・ヴィトンが「カーブガラス採用、横まで光って目立ちまくる」コネクテッドウォッチ、タンブール ホライゾン ライト・アップを発売
| イベントでタンブール ホライゾン ライト・アップの実機を触ってきたが、とんでもないインパクトだ | 正直、新しいモノ好きのボクとしてはちょっと欲しい さて、ルイ・ヴィトンがあらたなコネクテッドウォ ...
続きを見る
ルイ・ヴィトン「タンブール ストリート ダイバー」に新色が追加
そして今回、ルイ・ヴィトンからアナウンスされたのが「タンブール ストリート ダイバーに新色が2つ追加された」というニュース。
この新色は「ルイ・ヴィトンの腕時計参入20周年を記念した」ものだと紹介されていますが、先に発表された「タンブール・トゥエンティ」とは異なり、明確に「限定」とは謳われていないもよう。
スペックとしてはこれまでのタンブール ストリート ダイバーと変わりはなく、44ミリサイズのステンレススティールケースにスケルトンバック、自動巻ムーブメント(ETA 2895)、逆回転防止機構付き回転式インナーベゼル、ねじ込み式りゅうず、100メートル防水、ワンタッチにて取替可能なストラップといったところで、価格についてはいずれも1,043,900円です。
「タンブール オトマティック ストリート ダイバー バーニングロック」
そしてまずこちらは見た目も鮮やかなオレンジバージョン、「バーニングロック」。
水中、そして暗所でも高い視認性を誇る鮮やかな色使いです。
ベゼルはポリッシュ、側面はサンドブラストという仕上げを持っています。
ケースバックはスケルトン。
「タンブール オトマティック ストリート ダイバー アーバングリーン」
そしてこちらはシックなミリタリー調のアーバングリーン。
バーニングロック(オレンジ)同様、ベゼル外周には「LOUIS VUITTON」の文字がありますが、この「LOUIS VUITTON」はちょうど12文字なのでアワーマーカーに対応しているわけですね(文字数は偶然ではあるが、この文字数とアワーマーカーとをマッチさせたデザインを最初に思いついたデザイナーは表彰ものだと思う)。
ケースバックのカラーリングはそれぞれのカラーリングにマッチしています。
メンズ向けルイ・ヴィトンタンブールはちょっとだけ「ミリタリー」に?
今回発表された二種類のタンブールのうち、「アーバングリーン」は見ての通りミリタリー調ですが、ルイ・ヴィトンはちょっと前にもミリタリー調のタンブール「タンブール アウトドア クロノグラフ GMT アーバン ジャングル(821,700円)」を発売しています。
ケースはサンドブラスト+マットグレー、文字盤もサンドブラスト、そしてアワーマーカーもミリタリー調フォントという一本で、オレンジの差し色がなかなかナイス。
ちなみにルイ・ヴィトンのアパレル(メンズコレクション)では特段ミリタリーを意識したデザインがなされていないので、腕時計のみに「ミリタリー」テイストを用いているということになりそうです。
なお、惜しむらくはこの腕時計がクオーツということ。
クオーツを下に見ているわけではないのですが、ルイ・ヴィトンのクォーツはすぐに電池が切れてしまい、電池交換に高額な費用を要求されるということ、そしてリュウズを引いても動作をストップさせることができない(そのまま動き続けて電池を消耗する)ところが経験上ちょっといやだなあ、と考えているわけですね。
ただ、クオーツだと機械式ムーブメントとは異なって駆動力が高いので、6時位置にあるスモールセコンドのLVマーク(これが針の代わりになっている)を動かすといったワザが可能になっており、これはこれでまた視覚的な楽しさがある、とも考えています(モノグラムが回転するモデルもある)。
ちなみにこちらは色違い/仕様違いの「タンブール アウトドア クロノグラフ GMT ノーティカル スティール(724,900円)。
サンドブラストではなくポリッシュ、アワーマーカーのフォントが異なるといった差が見られ、しかしストラップは両者とも「ファブリックのように見えるラバー」という、ゼニスやオーデマピゲなどが採用する流行のデザインです。
あわせて読みたい、ルイ・ヴィトン関連投稿
-
ルイ・ヴィトンの腕時計シリーズ「タンブール」20周年記念モデル「タンブール・トゥエンティ」発表!もちろんムーブはエル・プリメロ採用、世界限定200本
| 20周年記念モデルなのに「見た目普通」なところが”さすが”ルイ・ヴィトン | ケース素材は初期モデルオマージュのステンレススティール、カラーも当時の復刻仕様 さて、ルイ・ヴィトンの腕時計「タンブー ...
続きを見る
-
ルイ・ヴィトンの腕時計「タンブール ダミエ コバルトV クロノグラフ46(186万円)」を買った!目立ち度は抜群、これほどキャラの立った腕時計もほかにない
| 今回は「腕時計を目立たせねばならない」機会のためにこの一本を購入 | ルイ・ヴィトン「タンブール」は識別性が非常に高いキャラ立ち腕時計 さて、ルイ・ヴィトンの腕時計「タンブール ダミエ コバルトV ...
続きを見る
参照:Louis Vuitton