ランボルギーニ・ウラカンを運転するときに使用しているオークリーのサングラス「ジョウボーン」のレンズを交換。
なお現在「ジョウボーン」はオークリーのサングラスにおける構造の一つを表していて、モデル名としての「ジョウボーン」は消滅し、かつてのジョウボーンは形状そのままで「レーシングジャケット」へと名称変更。
そしてぼくのジョウボーン(今はレーシングジャケット)には偏光レンズが装着されていますが、今回これを偏光ではない普通のレンズへと交換しています。
ぼくはこれまで運転用のサングラスについて「偏光レンズ」を選ぶことが多く、それはフロントウインドウ内側の反射を低減するため、というのが最大の理由。
ですが、最近の車についてちょっと問題がいくつかあり、それは操作系やメーターの「液晶化」。
液晶パネルを偏光レンズを通して見ると角度によって「真っ黒」に見えるのですが、これまでの車だと「アナログメーター」採用だったので問題はなく、しかしウラカンの場合は「液晶メーター」なのでちょっと厄介に。
加えて他の部分も液晶表示となっており、これらが見えないというのは危険な場合もあるのですね(多分メルセデス・ベンツEクラスやSクラスだと、偏光サングラス越しだとメーターの表示が何も見えない)。
なお、これまでも「偏光レンズを持つサングラスを運転に使用すると、(液晶パネルを持つ)レーダー探知機の液晶画面が見えない」という問題に行き当たったことがあるものの、その時は「レーダー探知機のディスプレイに”つや消しの”フィルム(※)を貼ることでクリアしてきましたが、ウラカンのメーター類は全て液晶となりアナログメーターは皆無。
よって、遅まきながら何らかの対応が必要、ということですね。
※偏光レンズは「反射」を抑えるために光を屈折させるので、そもそも反射しない「無反射フィルム」だと偏光レンズを通して見た時に「そのまま(変化なく)」見える
ちょっと前までは車のメーターや操作系に「液晶パネル」がほとんどなかったので今のような問題はなく、しかし現代の車では日々「偏光レンズ」が関係する問題が様々な車種に拡大していると言えます(ゴルフRでもフェイスリフトを機にアナログメーターから液晶に。よってフェイスリフト後のゴルフRでは偏光レンズのサングラスは使えない)。
そんな理由からレーシングジャケットのレンズを交換することになったわけですが、レーシングジャケットは工具無しでレンズを交換できるのが特徴。
まずはノーズパッド部分を手前に引いてフレームのロックを解除。
フレームの下半分を外します。
入れ替えるレンズ(通常レンズ:左)と偏光レンズ(右)。
レンズの色自体はほぼ同じで、透過率がちょっと違うくらい(変更の方が透過率が低く濃い)。
新しいレンズをはめ込んで反対の手順で戻してゆけばOK。
なお今回入れ替えたレンズにはベンチレーションのためのスリットがありますが、レーシングジャケットは「ゴーグルのように」目を覆うので、こういったスリットがあった方がレンズの内側が曇らずに便利だと思います。
ここでちょっと「通常レンズ」と「偏光レンズ」では、液晶パネルの見え方がどう違うかを示してみたいと思います。
こちらが今までの偏光レンズを通して見た液晶パネル。
レンズの向こうが「真っ黒」になっていますが、これは偏光レンズが「反射」を通さないため。
通常レンズではこう見えます。
ちゃんとレンズの奥が見えますね。
こちらは左は偏光レンズ、右が通常レンズ(偏光レンズの透過率が低いので向こう側が見えないわけではない)。
今回入れ替えたレンズは「ロードプリズム」というもので、道路の凹凸などがくっきり見えるレンズ。
ウラカンのインテリアを見るとこんな感じ。
左が(サングラスの)レンズ無しで撮影したもの、右はレンズ越しに撮影したもの。
何となく「凹凸」「陰影」がくっきりしているようには見えます。
ルーフを見たところ。
やはり左がレンズ無し、右がレンズ越し。
こんなものを買った。オークリーのサングラス「EVゼロ」。プリズムレンズ採用で運転向き
なお下の動画は偏光レンズと通常レンズとを比較したもの。
左側が偏光レンズ、右は通常レンズですが、偏光レンズはほとんど液晶の表示が見えないことがわかります。
現代では多くの車が操作系や表示に液晶を採用しており、今後「運転に偏光レンズ採用のサングラス」というのは難しくなりそうですね。