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「911後継」として開発され、911に取って代わった可能性があったポルシェ944。「S2」が競売に登場

2017/11/05

= 「FRのお手本」、ポルシェ944がオークションに登場 =

ポルシェ944 S2がオークションに登場予定。
944自体は1983年に「924と984」との中間としての位置づけにて登場したFRスポーツカー。
価格が安めに設定されていたことで「プアマンズ・ポルシェ」と言われていたものの、実は当時ポルシェは「944を911の後継に」しようと考えており、実際に「最もハンドリングが優れるFR」という評価が一般的であるほど優れた車。

もしかすると、ポルシェを代表する車は「944」になっていた可能性もあった

なおポルシェが「911の後継」としてFRスポーツカーを選んだのには、「リアエンジン」では運動性能に限界がある上に制御が難しいこと、そして「大人も乗れる4座」をレイアウト上実現しにくいことが理由であったと言われます。

とくに前者(制御が難しい)はポルシェの苦慮が見られ、ポルシェ自身は「RRをやめたい」と考えていたのに市場がそれを許さない、というジレンマがあったようですね。
結局のところ993から996世代にかけては「911をやめるのを諦めて」911をポルシェの核に据えた商品展開を行うのだと「開き直って」ブランディングを行い、最近ではますますそれが加速。
今や「パナメーラ」「カイエン」とも最新世代では911っぽいリヤビューが与えられたのは記憶にあたらしいところ。

とにもかくにも、911の後継として「ポルシェの顔」になったかもしれないのが944、ということになりますね(実際に販売台数としては当時911を上回った。もし同じ会社に”911”が存在しなければ、天下を取った可能性すらあった)。
そのなかで「S2」は1990年に「S」に置きかえられたモデルで、3リッター4気筒エンジンからは211馬力を発生。
0-100キロ加速は6秒、最高速度は時速241キロ。

この個体は製造から27年が経過していることになりますが、まさに見た目は「新車のよう」で、丁寧に乗られてきたこと(走行距離は143,232キロ)、しっかりメンテナンスを受けてきたことがわかります。
予想落札価格は最高で380万円ほどと見られていますが、もちろん944の価格も年々上昇中。

カーセンサーエッジ上の在庫は4台で、1台は250万円で販売されているものの、残り3台は「応談」となっています。

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