車体番号、エンジン製造番号ともに「No.1」
プジョーのクラシックカー、1914年製の「L45グランプリ 2シーター」がロサンゼルスで開催されたオークションへ出品され、8億円オーバーにて落札されることに。
これは1916年のイベントにて、ラルフ・マルフォード氏の運転で3位フィニッシュを果たした車両(それまでは1916年のインディアナポリス500マイル・レースをダリオ・レスタ氏のドライブで走り優勝を飾った個体だと誤認されていた)。
プジョーは世界最古の自動車メーカーでもある
エンジンはもともと3リッターですが、のちに4.5リッターへ変更され、しかもDOHC4バルブという高スペック。
出力は112馬力(ただし2800回転でこれを発生)、ブレーキは4輪ドラム、サスペンションはリーフスプリング式。
今回(上述のように誤認されていたにもかかわらず)予想外の落札となった理由としては、車体番号、そしてエンジン製造番号が「1番であったため」、とのこと。
なおプジョーは1810年創業で、もともと製鉄業からスタート。
ご存じの通り「ペッパーミル」が最初の製品として有名ですが(今でもプジョー製のミルはアマゾンでも買える!)、その後二代目のアルマン・プジョーが「これからは自転車の時代」ということで1882年に自転車事業へと参入。
さらにその後の1889年に自動車(3輪で蒸気エンジン搭載)も発売し、「世界最古の自動車メーカー」に。
プジョーは世界的に見ても珍しい「スリーホイーラー(3輪)」にこだわるメーカーで、過去にも3輪コンセプトカーを発表したり、映画「ブレードランナー2049」に登場するプジョーの車も3輪だったりしますが、これらは「プジョーの最初の車が3輪だったから」なのでしょうね。
1900年代初めからプジョーはモータースポーツで数々の勝利をあげ、近代においてもF1やWRC、ルマンへの参戦など積極的にレースに参加していたものの、現在ではあまりモータースポーツに関連したイメージが無いのはちょっと残念(マセラティもF1優勝経験がありながらも現在はモータースポーツに積極参加していない)。
プジョーの意外な歴史。「世界最古の自動車メーカー」であり、その起源はコーヒーミル