最初と最後は大切
ロールスロイスは先日新型「ファントム」を発表したばかりですが、その第一号車をオークションに出品する、と発表。
ロンドンのディーラーにも新型ファントム展示されていたものの、そちらはプロトタイプであったか、それともこのために「生産第一号」をロールス・ロイスがキープしていたものと思われます。
なお、ロールスロイスは先代ファントム「最後の一台」についてもコレクターに向けて送り出すなど「有終の美を飾らせて」おり、最初や最後といった節目を大事にする会社のようですね。
ロールスロイス「新型ファントムはEVにも転用可能なように設計されている」。6年前にもEV化を示唆するなど意外や先進的
ロールスロイス・ファントム第8世代がついに公開。「外界とは切り離された空間を目指した」
さよならロールスロイス・ファントム。13年の生涯に幕を閉じ、最後の一台はコレクターに納車
もちろん収益はチャリティーに
出品されるオークションは2018年開催の「ナポリ・ワイン・フェスティバル」の一部として執り行われるもの。
カラーはパープルとブルーを基調にしており、カラー的にはロンドンのディーラーへと展示された車両とよく似たスキームを持っているようです。
新型ロールスロイス・ファントムがロンドンのディーラーに登場。実車が見れるのは現在ここだけ
近年は自動車メーカーが様々な限定モデルやワンオフモデル、記念モデルをオークションに出品することが多くなっていますが、とくにフェラーリやランボルギーニは最近話題に。
ランボルギーニがローマ教皇のためにワンオフのウラカンを制作。ボディカラーはバチカン国旗がモチーフ
「210台目の」ラ・フェラーリ・アペルタは10.8億、488GTB「グリーンジュエル」はなんと1億円超で落札に
こういったオークションは、落札者にとっては「希少な車を手にできるチャンス」であり、もしくは「自分の名を売る機会」だとも考えられます。
メーカーにとっては「ブランドイメージ向上」が見込め、オークション開催元は手数料が入り、そしてその収益金を寄付すれば、もちろん寄付を受けた団体も潤うことに。
価値のある製品を持つ有名メーカーにしかできない行為ではありますが、関連する人すべてが幸せになれることでもあり、そして「価値のある製品を持つ有名メーカー」は積極的にこういったチャリティーオークションへの出品を行うようにすると、隅々まで「お金が行き渡る」ようになるのかもしれません。