日本のチューナーが作った、時速358.22キロを記録したスープラ
伝説のスープラがオークションに登場
おそらくは世界で最も有名で、そして今後も破られそうにない記録を持つスープラ”TS8012Vナルド=V12スープラ”がオークションに登場(出品はBHオークションから)。
これはスモーキー永田氏(トップシークレット代表)が時速317キロという速度をイギリスの公道上で叩き出し、逮捕されたときに乗っていたもの。
エンジンはV12、ワイドボディ装着(SUPER G-FORCEワイドボディフルキット)、最高速度は358.22キロに達するというモンスターマシン。
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エンジンはトヨタ・センチュリーのV12とツインターボ化
上述の通りエンジンはV12ですが、これはトヨタ・センチュリーに積まれる5リッター(1GZ-FE)で、片バンクに一つづつターボを追加した「ツインターボ」。その出力は930馬力に達する、とされています。
フロントバンパー、フロントフェンダー、リアフェンダー、リアバンパーなどが変更されていますが、これは「未来のスープラ」をイメージしたもの。
ドアミラーはガナドールと思われ、マフラーも砲弾型、と1990年代の懐かしチューニングも満載。
ただしフロントのポジションランプ、テールランプはLED化されるなど現代風のテイストも見られます。
リアウイングは比較的小さめですが、これはコーナリング性能よりも最高速を意識し、ダウンフォースを必要最低限に留めるためだと思われます。
日本では「登録不可」とされますが、ナンバープレートを取り付けているように見える(封印がある)ので、「なんとか抜け道はある」のかもしれません。
改造されたのは2007-2008年ごろで、スモーキー永田氏(バーンナウトでスモークをあげることからこう呼ばれる)はこのV12スープラを名称の通り「ナルド」サーキットへと持ち込んで最高速チャレンジを行い、そこでは時速358キロを記録。
おそらくその際だと思われますが、同じく欧州はイギリスにて例の速度違反のカドで逮捕され、そのため「世界最高速度違反者」として有名になっていますね。
ただし本人はこれについて誇りに感じているようで、その後も何度か速度違反で逮捕されるなど、相当にタフなチャレンジ精神の持ち主であることを証明しています。
ちなみに記録される範囲では今でもスモーキー永田氏の「317km/h」速度違反記録は「世界最速」。
データロガーに残らない「メーター読み」最高速だとアメリカでは334キロという逮捕時の記録があったそうですが、「正式な犯罪記録」としては今なお同氏の速度違反が「最速」記録で、そして速度違反に関する罰則が厳しくなっている昨今、これを超える記録は出ないかもしれませんね。
その他の速度違反だとスペインで276キロ(日産R35 GT-R)というものがあり、日本での速度違反における最高速は意外と低くて時速183キロくらい(フェラーリ)、とのこと。
「罰金」だとスイスで時速290キロで走行したドライバー(SLS AMG)に8700万円が課されたそうで、これが今のところ「最高」のようですね。
逆に「最も低い」速度違反記録は「時速13キロ」と報じられ、これは自動車黎明期の記録だとされています(制限速度は3キロだった)。
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