| 価格帯別オススメ腕時計 |
当ブログではけっこう腕時計に関する問い合わせも多く、そのほとんどは「これくらいの予算だとどんな腕時計がいいですか?」というもの。
都度都度「最適」だと思われるものをピックアップしていますが、ここで価格別のオススメ腕時計をピックアップ。
あくまでもぼくの個人的趣向を反映したものとなっています。
価格帯別にその内容を見てみよう
今回のリストアップは「価格帯」というくくり。
「ブランド」「リセール」「機能」「TPO」といったカテゴライズも考えたものの、やはり「価格」別が一番わかりやすそう。
サイズや機能、ブランド、見た目もバラバラですが、基本的に腕時計についても、ぼくはクルマと同じく「楽しければそれでいい」と考えています。
よってムーブメントがどうのとかマニファクチュールであるとかないとかそんなことはほぼ気にしておらず、どんなブランドでもあってもウエルカム。
その腕時計に込められたアツい情熱や、作り手も楽しめたであろうことがわかる腕時計が”価格にかかわらず”いい腕時計だ、と考えています。
〜10万円のオススメ腕時計
意外とこの価格帯は選択肢があるようでないような印象。
ただし腕時計メーカー/そうでないメーカーなど個性派が多数揃っており、半端なポールスミスやアルマーニ、グッチ、ディーゼルなどファッションブランドの腕時計を買うのであれば(そのあたりはデザインの入れ替わりが激しい)スントやG-CHOCKなど「時計メーカーの腕時計」を購入しておいたほうが良い、と考えています。
〜30万円のオススメ腕時計
中古までを視野に入れると相当自由な選択ができるゾーン。
この価格帯にて程度の良い中古を見つけてバンバン買い換えると(選び方によっては売却時にほとんど、もしくは数万円しかロスが出ない)、けっこう楽しい腕時計ライフが遅れるのでは、と考えています。
ぼく的なオススメは「ブルガリ ブルガリブルガリ(こういう名前)」「ベル&ロス BR01-92」「セイコー・アストロン」「カルティエ パシャ」。
ベル&ロスは新品を買うと大きく下がるので中古が良さそう。
ただしカーボンコーティングが剥げているものが多く、しかしそんなことは気にせずにガシガシと使うのがいい、と考えています(色が禿げたらマジックで塗ればいい、くらいの感覚で)。
ブルガリ、カルティエはブティックではなく腕時計店で購入するとかなり割安に購入可能。
とくにブルガリは中古になると腕時計専門店で「え?」というくらい割安。
カルティエ・パシャも中古だと相当にお買い得ですが、廉価版のラバーブレスやパシャCではなく、リューズにクリスタルの入っている「パシャ」を選びたいところ。
アストロンは身につけていると知的に見えるのでビジネスマンにベストマッチ(絶対に時間も狂わず、電池交換も不要)。
シンプルな美しさはないものの、日本的な「なんでも入れてしまえ」的な機能性、デザイン性を許容できるのであればいい選択で、気分を変えたいときにも有用かと思います。
セイコー・アストロン×ジウジアーロの限定腕時計を購入。30万円の価値があるかを検証する
ベル&ロスどうッスか。BR-01/03含め中古は全般的に激安。BR 01-92は狙い目
カルティエ・パシャのゴールドモデルどうよ。中古は激安
〜50万円のオススメ腕時計
この価格帯になるとポンポン買い換えることができないので慎重に選ぶ必要があります。
ただ、「中古」だと100万円くらいする腕時計、そしてかなり上位にあるブランドの腕時計を購入可能。
うまく探せば相当に割安な腕時計を探すことができ、特にジュエリーブランドやファッションブランドの腕時計はオススメです。
よって、新品でこの価格を定価として掲げている腕時計ではなく、「もともと100万円くらいだったけど、中古だと50万円以下」の腕時計を探したいところ。
ここで推したいのは「シャネルJ12」「ルイ・ヴィトン タンブール」「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01」。
このゾーンは「実際の価格よりも高く見える腕時計」「実際の価格よりも安く見える腕時計」が混在しており、後者の代表格としては「オメガ」「IWC」「ゼニス」「ブライトリング」「これまでの世代のホイヤー」で、この辺りはあまり推薦できない、と考えています(売るときに値段も下がる)。※ゼニスはLVMHグループ傘下にて再生の可能性アリ
なおシャネルJ12、ルイ・ヴィトン・タンブールは見た目に特徴があり、女性であればすぐに「そのブランド」だとわかるデザインなので、もし女性にアピールしたいのであればこれらを迷わず勧めたいところ。
タンブールの価格は下落傾向ですが、J12の中古相場はむしろ上昇しており、そしてシャネルは次々新しいモデルを出したり、モデルチェンジを行うブランドではないので、今後も価値が下がることはないと考えています(レディースの”プルミエール”を見ても分かる通り)。
なお、シャネルJ12であればセラミック、かつポリッシュを選びたいところ。
やや高価ですが、売却時も高価で、見た目のインパクトがやはり違います。
「スーパーレッジェーラ」はアルミ部分の劣化(摩耗と酸化)が起きやすいので、いかに安くとも手を出すのは危険(ブレスレットを文字盤と同じカラーリングのNATOベルトに交換して使うのはアリ)。
男性でシャネルの腕時計を身につけている人は(特定業種を除くと)かなり珍しいので、「え?シャネル?」と驚かれるのはまず間違いなく、一般の人に価格がわかりにくい(購入した価格より下の価格に見られることは少ない)のもよさそう。
〜70万円のオススメ腕時計
ここも新品だとあまり良さそうなものはなく、しかし中古だと「かなり高いプライスタグを提げていた」腕時計を購入可能。
オススメは「カルティエ カリブル・ドゥ・カルティエ」「フランクミュラー ヴァンガード」。
「カルティエ・サントス」「カルティエ・バロンブルー」「カルティエ ドライブ ドゥカルティエ」もいいですね。
これら3つは小ぶり(というか他の候補に比べて薄め)で上品なモデルですが、「バロン」は英語で言うところの「バルーン」つまり気球で、運気などの上昇をイメージしているといい、カルティエの腕時計シリーズそのもの、各パーツにはひとつひとつこういった「ストーリー」があるので、酒の席(対女性)などでウンチクを語るのが好きな人には向いています。
ロレックスだと前世代のエクスプローラⅡ(16570)、エクスプローラーⅠ(14270)が視野に入り、「現行にこだわらなければ」いい買い物ができそうです。
特にエクスプローラーⅡについては、ひと世代前の方が文字盤が間延びしていなくてバランスがいい、とも考えているところ(現行はケース径が大きくなり、文字盤面積が広すぎてロレックスっぽくない)。
ロレックスは買い替えに有利なのがいいですね。
他ではジャガー・ルクルト「マスター ウルトラスリム」「レベルソ」も視野に入るところで、普段スーツを着る人であれば、袖からちらりと見えるたびに満足感を得られるかもしれません(針やインデックス、文字盤の仕上げは秀逸。それはひと目見てもわかるレベル)。
〜100万円のオススメ腕時計
意外と選択肢が少ないこの価格帯(”高級”と”超高級”とのはざま)。
ここだとロレックス エクスプローラーⅡ(216570)、ロレックス サブマリーナ(114060/116610LN)あたりですね。
雲上ブランドの中古はこの価格帯では購入が難しく、かといって新品で100万円クラスの腕時計を購入すると売る時に大きく値下がりするので要注意(ロレックス除く)。
〜150万円のオススメ腕時計
ここは雲上ブランドの中古も視野に入る価格帯。
150万円出せるのであれば迷わずオーデマピゲ ロイヤルオーク オフショアクロノ(42ミリ)。
この価格帯だとジャガー・ルクルトのムーブメント搭載モデルという選択になりますが、それでも「オーデマピゲ」に変わりはありません。
そのほかだとウブロ・ビッグ・バンの中古も選択可能。
ウブロは中古のタマ数が多く、けっこう色々なモデルを探せるのがいいですね。
200万円〜のオススメ腕時計
ここまで来たらもう「選び放題」。
やはり雲上ブランドのパテックフィリップ、オーデマピゲを中心に選びたいところで、パテックフィリップだと「アクアノート(エクストララージ)、オーデマピゲだと「ロイヤルオーク・オフショアクロノ(44ミリ)をプッシュ。※オフショアダイバーも優雅でいい
お金に余裕があれば「宝飾時計」もいいんじゃないか、と考えています。
さらにはロレックスのゴールドモデルもいい選択で、デイトナ(116528/116518LN)、ヨットマスターもツウなセレクトですね。
他、ジャガー・ルクルト デュオメトル カンティエーム ルネールあたりは相当にインパクトがあり、ぼくの「タイプ」ではないものの、一つの憧れではあります。