
Image:Porsche Design
| 「コラボ」腕時計は数あれど、同一グループ内でクルマと腕時計を作っているのはポルシェのみである |
「安くはない」が、ポルシェオーナーであればこの腕時計をカスタムしてみる価値はある
ポルシェが提唱する「腕にまとうスポーツカー」が、新たなステージへ。
2020年に始まったポルシェデザインの超カスタマイズ時計プログラム「カスタムビルト・タイムピース」がついに新型「カイエン」に対応し、愛車の内外装と呼応する世界に一つだけの腕時計を作ることが可能に。
ここでその詳細を見てみましょう。
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記事の要約(この記事のポイント)
- カイエン・オーナー待望: これまで911中心だったカスタマイズプログラムが、新型カイエン(EVモデル含む)に初対応
- 無限の組み合わせ: ボディカラー(Paint to Sample)、内装レザー、さらには「ホイール形状のローター」まで選択可能
- 11月19日より日本展開: 専用オンラインコンフィギュレーター、または全国のポルシェセンターでオーダー可能に
- 最高峰のスイス精度: スイス・グレンヘンの自社工房でハンドメイド。全モデルCOSC認定クロノメーター取得

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2026年、ポルシェデザイン・ウォッチの常識が変わる
ポルシェの車両コンフィギュレーターを触ったことがあるならば、誰しもその(疲弊するほどの)選択肢の多さに圧倒されたことがあるかと思われますが、その「選ぶ愉しみ」をそのまま時計の世界に持ち込んだのがポルシェデザイン「カスタムビルト・タイムピース」プログラム。
これはケースや文字盤、ストラップ、果ては自動巻ムーブメントを巻き上げるローターまでをも「幅広い選択肢」の中から選び、自分仕様の腕時計を作ってもらうことができるというサービスです。
そして「(クルマと腕時計を)同じグループ内で製造する」という構造を持つだけあって、自分の愛車と同じカラーコードを持つダイヤル、内装の素材やカラー、ステッチを再現したストラップという具合に「自分の愛車と完全一致」させたスペックを再現できるのもこのサービスの強みといえるかもしれません。
ただ、この「カスタムビルト・タイムピース」はスポーツカーの代名詞である「911」オーナーのみの特権に制限されていたものの、2026年、ついに新型カイエンでもこの夢のようなオーダーが可能となったわけですね。
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細部まで「カイエンのDNA」を宿すスペックと特徴
このプログラムで作成できるのは「そのへんにあるロゴ入り時計」ではなく、車両の設計データ(CAD)に基づき、ポルシェの製造原則に従って作られる「エンジニアリングの結晶」です。
カイエン専用ウォッチ 主要スペック表
| 項目 | 詳細・選択肢 |
| ベースモデル | クロノグラフ(WERK 01.100)または グローブタイマー(WERK 04.110) |
| ケース素材 | 高精度・軽量チタン(ナチュラルチタン / ブラックコーティング) |
| ムーブメント | 自社製キャリバー(COSC認定クロノメーター、48時間パワーリザーブ) |
| 文字盤リング | カイエンの純正色すべて(150色以上 / Paint to Sample対応) |
| ストラップ | ポルシェ純正レザー(車両と同じ糸のステッチを選択可能) |
| ローター(裏蓋) | カイエンのホイールデザインを1/22スケールで再現(全3種以上) |
| 刻印 | ケースバックに車台番号(VIN)やメッセージをレーザー刻印可能 |
| 価格 | 5,950ユーロ〜(日本円で約100万円〜 ※構成により変動) |

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自分のカイエンと「完全に一致」させるカスタマイズの深淵
この腕時計最大の「凄み」はその再現性にあり・・・。
- 「ホイール」が回る裏蓋:自動巻き時計の心臓部、ローターがカイエンのステアリングホイール、もしくはホイール形状となっており、中央にはわずか数ミリのポルシェクレストが精密に刻まれ、愛車の室内や足元と同じデザインが腕の上で時を刻むことに
- インテリアの「質感」を共有:ストラップに使用されるレザーとステッチは実際にポルシェの工場で使われているものとまったく同じ。「クラブレザー・バサルトブラック」の内装を選んだならば、時計のベルトも同じ質感、同じステッチカラーで統一できる
- 瞬時の視認性文字盤は、911やカイエンのインストルメントパネル(計器類)を模したマットブラック。反射防止加工を施したサファイアクリスタルにより、激しいドライビング中でも一瞬で時刻を読み取れるよう設計されている※そのうち、スマートウォッチとポルシェのメーターとのデザインが統合されそうだ

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結論:単なるアクセサリーではない、人生のパートナー
そして日本に住む僕らにとって嬉しいのは、ついに日本でもこのプログラムが本格始動すること。
この体験はもはや「腕時計を買う」という行為を超えており、自分のこだわりを形にし、愛車との絆を深める「オーナーシップ・エクスペリエンス」の一部です。
新型カイエンのオーナーはもちろん、”いつかはポルシェを”と願うファンにとっても、このコンフィギュレーターにて「理想の一本」を作る時間は最高に刺激的な体験となるのかもしれません。

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新しい発見:なぜ「チタン」にこだわるのか?
ポルシェデザインは、1980年に世界で初めてチタン製ウォッチを発売した先駆者です(ブラックのケースを最初に使用したのもポルシェデザインである)。
チタンはステンレスに比べて約40%軽く、肌に優しく、かつスポーツカーのエンジンブロック並みに頑丈。
今回のカイエンモデルも、あえて「チタンのみ」に絞ることで、ポルシェらしい機能美を貫いている、というわけですね。
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参照:Porsche Design











