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ロールスロイス「ゴースト」究極の限定モデル、「シルヴァーゴースト・コレクション」が35台のみ登場

2018/02/28

| 初代ゴーストが打ち立てた記録の111周年記念 |

ロールスロイスが35台のみ限定、「シルバー(シルヴァー)・ゴースト・コレクション」を発表。
これは1907年に「最初の」ロールスロイス・シルバー・ゴーストが14,371マイルをノンストップで走るという世界記録を樹立した「111周年記念」モデルとなっており、いずれの個体も「カシオペア・シルバー」のボディカラーに対し(貴金属の)シルバーの粉末を使用した塗料にてコーチラインがハンドペイントで入るという仕様。

フライングレディーは純銀製

「シルヴァー・ゴースト・コレクション」に採用されるロールスロイスの特徴的なエンブレム「スピリット・オブ・エクスタシー(フライングレディー)」はスターリングシルバー製となり、その台座は金メッキが施された銅を使用したもので、「金・銀・銅」が揃うことに。

インテリアにはフォレストグリーンレザーが使用され、ウッドパネルにはシルバーのインレイが用いられるほか、サングラスやペン、ピクニックセット(ハンパー)、オークの持ち手が採用された傘などはこの車専用に作られたものとなり、ロールスロイスがこのモデルに相当な手間をかけたことがわかります。

なおロールスロイス自体は1906年に設立されていますが、そのマスコットと言える「スピリット・オブ・エクスタシー」ができたのは1910年。
これはロールスロイスの顧客であるジョン・ダグラス・スコット・モンタギュー氏が自身のシルヴァーゴーストにふさわしいものをということで彫刻家に依頼して作らせたもの(モチーフは勝利の女神、ニーケとも言われる)。
その後ロールスロイスがジョン・ダグラス・スコット・モンタギュー氏と調整をつけて自社の車にこれを装着するようになったことが始まりだとされており、つまりは「ロールスロイスの考案」ではなく、顧客の考えたものが最初であった、ということですね。

ロールスロイスの名前はなぜ「霊」に関係している?

加えて、この「スピリット(精霊)」に関連してか、ロールスロイスは「ゴースト(Ghost)」「ファントム(Phantom)」と霊に関連する名称が多い模様。
そのほかだとレイス(Wraith、生霊)、ドーン(Dawn、夜明け)、過去にはクラウド(Cloud、雲)、シャドウ(Shadow、影)、スピリット(Spirit、精神)、セラフ(Seraph、天使)という名称も。
さらに一部には「シルバー(シルヴァー/Siver)」がついて「シルヴァーゴースト」「シルヴァーセラフ」というものもありますが、これについて「シルバーはかつてテスト用の車両のボディカラーがシルバーだったことに由来」している、と言われます。

ちなみに清水草一(MJブロンディ)氏によると、「ゴースト」について、「幽霊のように静か(当時、車とはうるさく静かさとは無縁で、しかしロールスロイスは優れた静粛性を持っていた)」、「死とは無縁の”幽霊(すでに死んでいるので)”がロールスロイスの桁外れの耐久性を意味していた」ことがその採用における起源だとも。

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