| 2019年6月から生産されるゴルフ8にはマイルドハイブリッド搭載 |
フォルクスワーゲンが次期ゴルフ、つまり「ゴルフ8」についての情報をちょっとだけ公開。
これまでも製造開始が2019年6月であることなどを明かしていますが、燃費向上を目的に48ボルト・マイルドハイブリッドシステムが採用される、と今回述べています。
48ボルトマイルドハイブリッドはフォルクスワーゲン・アウディグループが最近好んで用いる手法で、メルセデス・ベンツも最近になり採用を開始。
次期ゴルフは「効率化」を徹底追及
これはトランスミッションに一つモーターを仕込み、このモーターをスターターや加速時の補助動力、そしてときには「モーターのみ」での走行に使用することになりますが、読んで字のごとく「マイルド」なのであまりパワーはなく、モーターのみで走れたとしても「わずかな距離」。※マイクロハイブリッドもこれによく似た仕組み
その分バッテリーの容量も少なく、つまり軽くできることになり、「コストが安く、重量が軽く、その割に燃費向上に貢献できる方法」として今後普及価格帯の車にまで採用が広がると見られています。
なお、ゴルフ8に採用されるのは「新設計の」マイルドハイブリッドシステムだとされ、おそらくはよりコンパクトに、より効率が良くなっているのだと思われます(これを採用する車はMHEVと表記される)。
ただ、ちょっとした問題もあって、バッテリーに充電するための「発電」はエンジンから(ベルト経由でプーリーを回して?)動力を取って行うことになり、つまりはエンジンパワーがその分食われることに。
フォルクスワーゲンも当然この問題を認識していて「できるだけエンジンからパワーを取らなくても良いような」プログラム開発を行なっている模様。
「ほんのちょっとエンジンから回転を分けてもらうだけ」のようには思えますが、補記類を回すのは意外とパワーを使うようで、車によっては鋭い加速を得られるように「加速時のみ」エアコンのコンプレッサーへの動力伝達をカットする(コンプレッサーの回転もエンジンから頂戴している)というプログラムを持つものも。
フォルクスワーゲンのマイルドハイブリッドについても、「コースティング」と関連づけられ、アクセルペダルを話すと(DSGの)クラッチをすぐに切り離し、それと同時に発電機への動力を接続し(ブレーキを踏めばさらに回生にて発電)、アクセルを踏むとクラッチが繋がって同時に発電機への接続が解除されるという制御がなされるはずであり、構造はシンプルながらも複雑なロジックを持つことになりそう。
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