| 2018年で最も高価な車に? |
モナコにてRMサザビーズが開催するオークションへ、「10億円オーバー確実」とみられるフェラーリが出品される予定。
これは1957年製フェラーリ250GTコンペティツォーネ ツール・ド・フランス(TDF)で、72台のみが製造されたうちの一台。※94台説もある
「ツール・ド・フランス」は1956年から1964年の間にフェラーリが9回の優勝を記録した競技から命名されたもので、もちろんフェラーリF12のハードコアバージョン「F12tdf」も同様。
ライバルよりも強力なV12を搭載
エンジンは3リッターV12で258馬力を発生し、同じ時代のメルセデス300SLが212馬力であったことを鑑みるに非常にパワフル。
この個体は4つあるシリーズのうちの三つ目で、さらにそのシリーズ17台のうち15番目。
フェラーリ250コンペティツォーネTDFは”コンペティツォーネ”の名でわかるとおりフェラーリ250GTの競技専用モデルで、ボディパネルがアルミへ変更されるなど戦闘力が強化されています。
この第3シリーズはラジエター開口部のデザインが変わってヘッドライトの位置も上方へ移動され、空力改善のためにカバーが装着されることに。
リアウォーターパネル(Cピラー)に3本のルーバーがあるのものこの世代の特徴ですね(前後バンパーのサイズも拡大されている)。
フェラーリの公式解説によると、「ツール・ド・フランス」は通称名であって公式な名称ではない、とのこと。
「ツール・ド・フランス」で優勝するとその名称をモデル名の一部に使用する権利がオーガナイザーより与えられ、それによって広く「250GTコンペティツォーネ”ツール・ド・フランス”」と呼ばれるようになったようですね。
参加したレースの名称が車名として知られるようになった経緯としてはフェラーリ356GTB/4”デイトナ”と良く似たものですが、”デイトナ”はオーガナイザーより名称使用権が与えられたわけではないので、この部分はやや異なる、ということに。
なおデザインはピニンファリーナ、架装を行なったのはスカリエッティ。
こちらは当時のフェラーリ250GTコンペティツォーネ ツール・ド・フランス。
ツール・ド・フランスでは上述のように9度の優勝(1956〜1959年までは4年連続優勝)、そして1957年にはタルガ・フローリオ、1959年にはル・マンのGTカテゴリーで優勝するなど”無敵”の強さを誇ったようですね。
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