| アポロIEは「現代のGT1レースカー」 |
アポロIEがその市販車「インテンサ・エモツィオーネ」最終仕上げのためにドイツの「HWA AG」とパートナーシップ契約を締結したと発表。
といってもHWAって何?という感じで、ちょっと調べてみると、AMGの設立者でもあるHans Werner Aufrecht氏(略してHWA)がAMGからスピンオフさせた会社であり、1988年に立ち上げ。
かのメルセデスCLK GTRのロードカー(クーペ、ロードスター両方)を手がけた会社でもあり、「CLK GTR スーパースポーツ」なるクルマもリリースしたことがあるようです。
メルセデス CLK GTR=小室哲哉
CLK GTRというとメルセデスが当時GT1に参戦することを目的に、ホモロゲーション取得のためにごく少数生産されたクルマ(クーペは25台程度の生産だと言われる)。
正規ルートでの購入にあたってはメルセデスより直接に運転方法のレクチャーを受ける必要があったと言われ、最盛期の小室哲哉は正規ではなく並行輸入にてCLK GTRクーペ、ロードスター両方を購入し、そして納車された後に「自分には運転できないことがわかった」というほどの変態車でもあります(超リッチでどんなクルマでも保有できた小室哲哉の運転技術は低くないと思う)。
なお、エンジンは6.9リッターV12、出力は600馬力程度だと言われていますね。
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そんなクルマを世に送り出してしまったHWAですが、アポロ・インテンサ・エモツィオーネというこれまた究極レベルの変態車をセッティングするには「これ以上ない」パートナーだと言えそう。
なお、アポロ・インテンサ・エモツィオーネはラ・フェラーリのV12エンジンをチューンして載せ、出力は780馬力、一方で重量は1250キロ。
実際に「GT1にインスパイアされたクルマ」だとも語っており、アポロにとっても理想的な相手なのでしょうね。
HWAが調整するのは安全性、パワートレーン、信頼性、温度管理についてだとされ、これが完了次第生産に移されて2019年には納車を開始する見込み。
アポロはもとアウディ技術者のローランド・グンペルト氏が設立した「グンペルト」を香港の投資家が購入したものですが、いかにパフォーマンスが優れると言っても新生アポロに実績はなく、しかし今回HWAがバックについたことで信用度を上げたとも考えられます。