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意外と普通だったな。VWがもっともコンパクトなSUV「T-CROSS」発表

| 抑えるべきところは抑え、安全装備はしっかりと |

フォルクスワーゲンがかねてより予告していた、ブランド最小となるSUV「T-Cross(Tクロス)」を発表。
なおアメリカ市場には「小さすぎる」ためか投入されず、今回発表されたのは欧州仕様で、その価格は17,975ユーロから、とアナウンスされています。
日本への投入は今のところ不明ですが、投入されればトヨタC-HRや日産ジュークあたりの価格となるのかもしれません。

デザイン的には「意外と普通だったな」というのが正直な印象。
アウディはそのベーシックモデルでありA1やQ2で大胆なデザインを採用しており、とくにQ2がその路線で成功したことを考えると「T-CROSSはもっと自由なデザインで来る」と考えていたのですね。

プラットフォームは上位モデル譲り

やはり最大の特徴はそのコンパクトさで、全長はわずか4.11メートル。
プラットフォームはフォルクスワーゲン・ゴルフやアウディA3/TTと同じMQBをベースとし、これを「A0」バーションへと調整。

このA0バージョンはフォルクスワーゲン・ポロ、アウディA1に採用されることでも知られますが、実績があり上位モデルにも用いられている「安心の」プラットフォームでもありますね。

エンジンについてはまず1リッター3気筒ターボからのスタートで、94馬力版と113馬力版とがラインアップ。
その後に1.5リッター4気筒ターボ(148馬力)が追加される、とアナウンスされています。
なおディーゼルエンジンは94馬力のターボディーゼルが用意されるようですね。

トランスミッションは欧州だと(モデルによって)5速もしくは6速マニュアルが標準で、オプションで7速デュアルクラッチ。
日本にT-Crossが導入されるとなると7速デュアルクラッチ一本となりそうです。

ベーシックグレードの装備は非常に簡素だそうですが(ステアリングホイールがウレタン仕様)、一方でどのグレードであってもレーンでパーチャーワーニング、ブラインドスポットモニター、衝突軽減ブレーキなど安全装備については高いレベルを備え、このあたり安全にこだわるフォルクスワーゲンならでは。

インテリアだと最近のフォルクスワーゲンにしてはベーシックなメーターが目に入るものの、これはおそらく「コスト」を意識したもの。
ただ、フォルクスワーゲンはベーシックモデルやエントリーグレードでも安っぽさを感じさせない手法を確立しており、T-Crossもその例にもれず「乗っていて楽しい」と感じさせてくれそうなデザインを持っているようですね。

そのほかリアシートが14センチスライドして荷室は385リッターから最大で1281リッターまで拡大するなど、小さくても使い勝手は抜群。
オプションの「折りたたみ助手席」を選択すれば長尺ものも楽々搭載できる、としています。

上位グレードになるとマルチファンクションステアリングホイール、前後パーキングセンサー、アンビエントライト、スポーツシートが追加され、外装だとLEDライト、17インチホイールといった装備が追加に。

その他オプションとしてはデジタルメーター、8インチサイズのタッチスクリーンを備えるインフォテイメントシステム、BOSEサウンドシステム、アダプティブクルーズコントロール、ハイビームアシストなど。

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