
Image:Volkswagen
| フォルクスワーゲンはこの他にも「意外と」過激なコンセプトカーを多数制作している |
少数限定であっても発売すれば人気を呼びそうだ
フォルクスワーゲン(VW)のアイコン、「ゴルフ GTI」は誕生から50周年。
これを記念して、VWがこれまでに開発しながらも「市販化を見送った」あまりに過激すぎるコンセプトカーたちのギャラリーを公開しています。
普段は「日常使いできるホットハッチ」という理性を保っているGTIが「もし理性のタガを外していたら」。
そんな夢の跡を辿ってみましょう。
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記事の要約
- 狂気の記念碑: 50周年を祝し、VWが歴代の未市販化コンセプトカーのギャラリーを解禁
- W12の怪物: 641馬力のW12ツインターボをミッドシップに積んだ「W12-650」が再注目
- ゲームからの具現化: 『グランツーリスモ』のために設計された503馬力の「GTI ロードスター」も登場
- 伝統の裏返し: GTIが半世紀守り続けてきた「FF・実用的」という枠をあえて壊した野心作たち
ゴルフにW12エンジン!? 伝説の「W12-650」が放つ圧倒的存在感
GTIの歴史の中で最も「正気を失っていた」と言われるのが2007年に発表されたゴルフ GTI W12-650。
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当時のVWフェートンやベントレー・コンチネンタルGTに積まれていた6.0L W12ツインターボエンジンを、なんと後部座席を撤去してミッドシップにマウントしたというクルマであり、ゴルフの皮を被った「モンスター」として当時世界を激しく震撼させています。※ただ、今回公開された3台の中では一番普通に近い外観でもある
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驚異のモンスタースペック
| 項目 | スペック詳細 |
| エンジン | 6.0L W12型 ツインターボ |
| 最高出力 | 641 hp (650 PS) |
| 駆動方式 | 後輪駆動 (MR) |
| 0-100km/h加速 | 3.7秒 |
| 最高速度 | 325 km/h |
| ブレーキ | ランボルギーニ・ガヤルド用を採用 |
ボディは冷却のために大幅にワイド化され、19インチサイズの巨大なホイールを収めるためにフェンダーが張り出しているものの、まさかリアにW12エンジンが収まっているとは誰も思わないかもしれません。
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なお、VWはこの車を実際に走れる状態で製作したものの、残念ながら市販化されることはなく現在に至ります。
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バーチャルから現実へ。「GTI ロードスター ビジョン GT」
次に紹介するのは、2014年の「Wörthersee(ヴェルターゼー)」で発表されたGTI ロードスター ビジョン グランツーリスモ。
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元々は『グランツーリスモ6』のためにデザインされたクルマではあったものの、VWは実際に走行可能な1台を作り上げており、ルーフを大胆に切り落としたオープン2シーターのスタイルは”ゴルフの面影は残されていたとしても”スーパーカーそのものです。
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- パワートレイン: 3.0L V6 VR6ツインターボ
- 性能: 503馬力、4WD(4Motion)を搭載し、時速300kmオーバーを記録
- デザイン: 上方に跳ね上がるシザーズドアと、Cピラーを兼ねたロールバーが特徴
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ゴルフのデザイン可能性を示す「デザイン ヴィジョンGTI」
そして最後は「デザイン ヴィジョンGTI」。
500馬力に4モーションという「お決まりの」パッケージングを持っており、GTIの視覚的特徴のひとつである「レッドのライン」に加え・・・
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ゴルフシリーズのアイコンでもあるCピラー、後部ドア、リアバンパーに連続するラインが強調されています。
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インテリアはシンプルですがレーシーそのもの。
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なぜVWはこれらを作らなかったのか?
これらのコンセプトカーは、VWのエンジニアたちの「遊び心」と「技術力の証明」でしたが、結果的には「市販化には至らず」。
その理由はGTIが50年間守り続けてきた「DNA」にあり、GTIの本質は「平日は買い物や通勤に、週末はサーキットで楽しめる」という究極の万能性にあり、しかしW12(ミッド)エンジンやルーフのないロードスターはその「日常性」を完全に犠牲にしてしまうものだから。
よって、現在販売されている50周年記念モデル「ゴルフ GTI エディション 50」は325馬力そしてFF駆動という、まさにGTIの伝統を正統進化させた形になっています。
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結論:GTIが愛され続ける「理性の境界線」
VWが今回これらの写真を公開したのは、自分たちがいつでも「クレイジーなクルマを作れる」という事実を忘れてほしくなかったからなのかもしれません。
しかしフォルクスワーゲンは同時に、ぼくらが本当に愛しているのは「魔法の絨毯のように毎日を彩る、手の届く高性能ハッチバック」であることを知っており、コンセプトカーで見せた「狂気」があるからこそ、現在のGTIの「洗練」がより際立って見えるのだとも考えられます。
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参照:Volkswagen
























