｜ SUBARUが10万台規模のリコール実施。利益570億円が消し飛ぶことに ｜
スバル（SUBARU）が追加にて「10万台規模」のリコールを発表。
これは不正検査に絡むものですが、もとはというと日産の「不正検査」で、これは「視覚を持たないものが検査を行い、製品の出荷にOKを出していた、というもの。
日産はこれを重く受け止めて対象車種のリコールを開始していますが、カルロス・ゴーンCEOや中村史郎前日産役員はコトが発覚する前にうまく逃げており、事前にその「予兆」があったのかもしれません。
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その後2018年7月、日産は調査にて再度不正があったことを報告し、再発防止に務める旨の発表を行っていますね。
さらにはスバルでも同様の報告があり、そうした連続する不正に不信感を抱いたのが国土交通省で、各自動車メーカーに対して調査の依頼を出しており、その報告書が上がってきたのが2018年8月。
この時点で各社とも「不正問題は終わり」だったはずですが、今回のスバルについては「追加調査で、報告書にはなかった不正が出てきた」というもの。
現時点では正式なリコールの届け出は行っておらず（8日に提出予定）対象車種などは不明ですが、現時点では2018年1月～10月に製造された車両9車種が対象で、インプレッサも含まれる、とのこと。
なお、今回のリコールに係る費用は65億円で、さらには品質強化のために生産がスローダウンし、これらすべてあわせて530億円の利益が減少する、とスバルが公表しています（利益は2200億円から1670億円へ）。
各自動車メーカーのリコールはどんな感じ？
そこで気になるのが自動車メーカー各社のリコール数。
よくスバルのリコールが報じられるので「さぞスバルのリコールは多いんだろうな」と思っていたら、現時点で主要メーカー中では「最少（今回のリコールは届け出前なのでカウントされていない）。
トヨタ：47
ホンダ：42
マツダ：40
スズキ：28
スバル：25
ただ、各メーカーで販売台数は異なり、単にリコール件数だけでは語れないのがこの状況。
そこで2017年の各自動車メーカーの販売台数と、リコール数を販売台数で割った”販売台数あたりリコール件数率”が下記。
これを見るとマツダがダントツで悪い数字となり、次いでスバル。
スバルは今回の案件で「+9」となるので0.0205％へと数値が悪化し、マツダを抜いて「暫定トップ（ワースト」ということになりますね。
ホンダ：696,393台/0.0060％
日産：534,682台/0.011４％
スズキ：514,597台/0.00544％
マツダ：20,836台/0.1919％
スバル：165,078台/0.0151％
そしてもうひとつ、「車種あたりリコール数」を見てみましょう。
トヨタの「GR」、日産「オーテック/NISMO」といった派生車種、ベースモデルが存在する福祉車両を除いたラインアップ（商用車含む）をカウントしていますが、マツダは意外とOEM含む商用車が多く、スバルは逆に商用車が少ないようですね。
そして上と同様、リコール件数で車種を割っていますが、数値が大きいほうが「車種に対するリコール数が多い」。
現段階ではスバルの数字はさほど悪いものではなく、しかし今回のリコールがうカウントされるとやはりその数値は「1.78」となってトップに躍り出ることになりますね。
ホンダ：26モデル/1.62
日産：37モデル/1.65
スズキ：22モデル/1.27
マツダ：25モデル/1.6
スバル：19モデル/1.31
おおよそこんな感じではありますが、やはりトヨタは（数値的には）優秀で、販売台数という数字は結果的にその製品の良し悪しを反映しているのかもしれません（あくまでも製品の”良し悪し”であって”魅力”ではない）。
VIA:国土交通省