製造されたのは10台のみ、6台は廃車となって残ったのはわずか4台
10台のみが製造され、4台のみが現存するという日産GT-Rのコンプリートカー、「スカイライン HKS Zero-R」。
これは1994年にR32世代の日産スカイラインGT-RをベースにHKSが製作したものですが、ブルネイに存在する一台が動画にて公開されています。
なお、10台のうち6台はその過激さゆえか「廃車」に、そして残る3台は日本に存在する、とのこと。
ブルネイは石油や天然資源が多く、非常に豊かな国としても有名。
ブルネイ国王は世界有数のカーコレクターとしても知られますが、「フェラーリのワゴン」を特注したことなどで知られます。
エンジン出力は600馬力
なお、このスカイラインHKS Zero-RはISO基準に沿って制作されており、多くの国で「合法」に登録できるようですね。
サイドにはブレーキ冷却用と思われるダクト。
全体的には丸みを帯び、かつ段差の少ないスタイリングで、強く最高速を意識していることもわかります。
なお、この時代は「ディフューザー」という概念がなかったのか(そう考えるとエアロダイナミクスは日進月歩)、現代のデザインからするとちょっと奇異に映ります(当時はこういったデザインがハイパフォーマンスカーにおいて常識的ではあった)。
リアウイングは2段重ね。
ブレーキシステムはプロジェクト・ミュー(アルミハウジングの2ピースローターは当時の流行)、ホイールはSSRで、このあたりもチューニング部む全盛期を思い起こさせます。
エンジン出力は600馬力ですが、もともとHKS スカイラインZero-Rに装着されていた「RB27(名称からするに2700ccへボアアップ?)」は寿命を迎え、そのためRB26へと換装されている、とのこと。
室内は2シーター化
なおインテリアは2シーター化され、後部座席は容量を拡大した燃料タンクが鎮座。
シートはモケットのような生地ですが、この時代はまだエクセーヌもしくはアルカンターラがなかったのかも(いつからこれらが普及したのかは不明ですが、当時はまだそんなにその名を聞いたことがない)。
シートのヘッドレスト、ステアリングホイールには「R」の文字入り。
オーナーは他にもエキゾチックなチューニングカーを所有
なお、このガレージには他のチューニングカーも存在しており、オーナーはチューニングカー好きなのかもしれませんね(もしくはコレクションのほんの一部か)。
こちらは別の日産スカイラインGT-Rで、エアロパーツが装着済み。
リアウイングにはフラップ、テールはLED。
室内には追加メーター。
これはトラストの「シリウスビジョン」ですが、LEDテールランプ共々「当時はなかった」ものなので、最近になりカスタムされたということがわかります。
VIA:Galeri Kereta
10台のみが製造され、4台のみが現存するという日産GT-Rのコンプリートカー、「スカイライン HKS Zero-R」。
これは1994年にR32世代の日産スカイラインGT-RをベースにHKSが製作したものですが、ブルネイに存在する一台が動画にて公開されています。
なお、10台のうち6台はその過激さゆえか「廃車」に、そして残る3台は日本に存在する、とのこと。