さて、今回はフェラーリの正規ディーラー、「フェラーリ・オブ・セントラル・ニュージャージー」にて販売されているカスタムメイドのフェラーリ488GTBを紹介。
走行わずか55マイルの中古車ではありますが、フェラーリのパーソナリゼーション・プログラム「テーラーメイド」によって端から端までカスタムされた個体です。
フェラーリは2016年に「70周年」を記念し、 これは488GTB、カリフォルニアT、488スパイダー、F12、GTC4ルッソ に対し、それぞれ70パターンのボディカラー+グラフィックを与えたもの。
つまり「350種類の、それぞれ1台づつ異なるカラーを持つ」限定モデルを発売したわけですね。
今回の488GTBもその中の一台かと思ったものの、フェラーリのサイトを見ると「このカラーは設定されていない」ので、この488GTBは個人によるオーダーということになりそうです。
カスタム費用はかなりかかっていそうだ
今回、このフェラーリ488GTBを紹介するのはフェラーリ・オブ・セントラル・ニュージャージーのマーケティング・アソシエイト担当、TETYANA HULYOさん(フェラーリっぽいカラーのファッションがナイス)。
ボディカラーは1956年のフェラーリ250GTコンペティツォーネをイメージしたものだそう。
ルーフ後端にはGPSアンテナのようなものがありますが、これはときどき他メーカーのクルマでも見られ、(フロントにあるオレンジのマーカーとともに)北米特有の装備なのかもしれません。
ただ、このパーツはストライプと同色に塗装されており、フェラーリの工場にて装着されたのだろうということが推測できます。
サイドのフェラーリエンブレムは七宝焼ではなく「ペイント」。
フェラーリでは(ランボルギーニも)ストライプも同じですが、段差が出ないように職人が丁寧に塗るため「非常に高価」。※ポルシェのストライプはステッカー
ししてこのストライプはオプション価格100万円くらいだと聞いたことがあり(色が増えるとその分価格も増える)、このエンブレムのペイント費用がいくらなのかは不明(もしかすると七宝焼きエンブレムより高い?)。
なお、ホイールは「マット」シルバー。
フロントには「カメラ(けっこう珍しい)。
リアだと「スポーツエキゾースト」装着がトピック。
なお、ストライプはリアバンパー下端まで設けられ、これもけっこう珍しいパターン(テールエンドでいったんストライプを切る場合が多い)。
エンジンルームは意外や「カーボンではない」。
内外装にカーボンパーツが使用されていないという、これもやはり「あまり例を見ない」仕様です。
インテリアも「250GT風」
そしてインテリア編。
やはり250GTコンペティツォーネをイメージしたものだそう。
キックプレートにはオーダーであることを示す「Taylor Made」の文字、そしてフェラーリ・ニューヨークがオーダーした車両であることを示すレターも。
シートバック/座面のパターンも250GTコンペティツォーネを意識したもの。
ヘッドレストの跳ね馬(プランシングホース)刺繍は「ゴールド」というエレガント仕様です。
そして内装のアンダー部分はキルティング仕様。
オプションで消化器も装着されますが、これもまたエレガントなホルダーに収まっています。
フロアマットはアルミ調で、これらもやはり250GTコンペティツォーネへのオマージュなのでしょうね。
インテリアの全体はこんな感じ。
ステアリングホイールはLEDインジケーター付きで、しかし「カーボンなし」だということがわかります。
フロントリフター(段差を越える際に車高を数センチ上げることができる)のスイッチはココ。
やはり美人は得なのは間違いなさそう
下世話な話ではありますが、フェラーリ・オブ・セントラル・ニュージャージーでは、TETYANA HULYOさんが動画に登場して以降、その再生回数が「2桁違い」に。
それまでの動画だと再生回数は1000-2000回、多くて4000回くらいという感じではあるものの、TETYANA HULYOさんがクルマを紹介するようになってからはその再生回数が「60万回」「45万回」という異常な数字となっていて、「やはり美人さん効果は凄まじい」ということがわかります。