| イタルデザインの市販車部門は成功を収めることができなかった? |
イタルデザイン(ジウジアーロ)が2017年に5台のみ限定、1台2億円にて販売を行った「イタルデザイン・ゼロウーノ(ITALDESIGN ZEROUNO)」。
発売前にすでに完売となるなど高い人気を誇ったものの、今回その1台がRMサザビーズ開催のオークションに登場すると発表に。
なお、ゼロウーノ(ゼロウノ)は過去に2台が売りに出されているので、なんと5台のうち3台がその初代オーナーの手元を離れたということになりますね。
その中身はアウディR8
イタルデザインは現在フォルクスワーゲングループに属しており、その関係でゼロウーノの「中身」は同じグループのアウディがリリースしている「R8」。
厳密に言えばゼロウーノはイタルデザインの市販車部門「アウトモビリ・スペチアリ」から発売されるスーパーカー。
この個体は「5台限定のうちの最後の一台」となり、オーナーはmwvmnwとして知られる人物(インスタグラムアカウントはこちら)。
SNSを見ると、ほかにもブガッティ・シロン/ヴェイロン、フェラーリ458スペチアーレ・アペルタ、F12 TRS、フォードGTなどを所有しているようですが、どうやらブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールに次いで「自動車市場で2番目に高価な」ロールスロイス・スウェプテイル(15億円)を所有している人物のようですね。
なお、このイタルデザイン・ゼロウーノについては、「デリバリーマイレージ(納車に要した距離しか走ってない)」、そして「未登録」。
ボディカラーはマットブラックで、カーボン地を活かしたペイントそしてイタリアンフラッグがあしらわれていること、ホワイトのアクセントを持つことが外観上の特徴。
エンジンはアウディR8と同じく5.2リッターV10、そして610馬力を発生。
0-100km/h加速は3.2秒、最高速度は325km/hというスペックを誇ります。※エンジンにだけアウディの文字が残っている
インテリアはアルカンターラにレザー、そしてやはりホワイトのアクセント。
ヘッドレストには「イタルデザイン・アウトモビリ・スペチアリ(ITALDESIGN AUTOMOBILI SPECIALI)」のエンブレム。
こちらはキー。
スマートキーなので直接車体と接触する必要はないものの、センターコンソールにはキーを差し込むスロットがあるようですね。
キー本体はアウディと共通で、ヘッド部分はイタルデザインのオリジナル。
メーターもイタルデザインのオリジナルとなっており、アウディの文字が消されています。
本来存在するはずのフロントトランクは「ほぼ無い」状態に。
テールパイプは巨大。
ディフューザーもかなりアグレッシブな形状を持っていますね。
今回のイタルデザイン・ゼロウノの予想落札価格は最高で1億9000万円だとされ、新車価格を割り込むことになりそう。
ただし実際に終了してみないとわからないのがオークションであり、これは結果を待ちたいところです。
ちなみにこちらはゼロウーノ「第一号」。
納車から1年以内に売りに出されています。
こちらはもっと早いタイミングで売りに出された2号車。
これで売りに出ていないのは3号車と4号車のみ、ということに。
なおゼロウーノはそのボディ形状についても「設計自由度が高い」とされ、1号車、2号車、そして5号車いずれも異なるエアロパッケージを持つようです。