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ブガッティが「ディーヴォ」のテスト風景を公開。発表は2018年8月なのにまだテスト中なのはなぜ?

2019/04/19

摂氏40度を超える中、時速250キロで走行を行う

ブガッティが「40台のみ」の限定、そして価格6.2億円と言われるディーヴォのテスト風景を公開。
ディーヴォの発表は2018年8月、そして納車は2019年末からだとされ、それに向けてテストを行っているということになりますね。

少量生産メーカーは話題を途切らせてはならない

なお、最近は「まず発表して」予定台数を売り切り、そこから開発を進めるパターンがけっこう多く、このブガッティ・ディーヴォのほか、アストンマーティン・ヴァルキリー、メルセデスAMG ONE、マクラーレン・スピードテール、さらには先ごろ発表されたブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールも同じ。

これらについては当然「先行受注しなくとも」完売するのは間違いなく、そして保証金をあてにしなくてはならないほど会社の財政も逼迫していないはずで、しかしそれでも先行受注を行うのは「話題作り」「顧客の囲い込み」が理由かもしれない、と考えています。

というのも、今回のディーヴォだと発表から1年〜1年半後あたりに納車となり、その間にこうやってテスト風景を公開すれば1年程度は話題を提供できますし、その後納車を順番に行ってゆけば、そこからさらに1年くらいは「安泰」。

現在ではネットを介しての話題提供はブランディング上非常に重要な要素と考えられ、とくにブガッティのように頻繁に新型車を出せないブランドにとっては「どうやって話題を引っ張るか」は頭の痛い問題なのかしれません。

そしてスーパーカーメーカーが「限定モデル」を小出しにするのも同様の理由だと思われます。

なお、逆に話題を提供できなければ、情報過多な現代では「そんなメーカーもあったな・・・最近名前を聞かないから忘れてた」ということにもなりかねず、たとえばパガーニは最近話題がないのでちょっと忘れ去られがち。

そうなると売れるものも売れなくなるので、メーカーとしてはまだ完成していなくても「まず売りに出す」のだと思われ、これによって話題を継続させてユーザーをつなぎとめるのだと思われます(でないと、アポロやケーニグセグのように、どんどん後から出てくる新興メーカーに客を奪われる)。

今回公開されたのは、摂氏40度を超える状況で時速250キロを超えて過酷なテストを行う様子ですが、テストを行うのはエンジニアのジュリア・レムケさん(女性エンジニアはかなり珍しい)。

エキゾチックカーと言えども、どんな環境で使用されるかは想定できず、よって「誰がどう使おうとも」問題が出ないようにこういった厳しいテストを行うのでしょうね。

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