| 280馬力のエンジンを1基あたり900馬力にまでパワーアップ |
ルーマニアのオーナーがカスタムしたとされる、「ツインエンジン」のフォルクスワーゲン・ルポ。
いわゆる「魔改造」の部類に属しますが、今回イギリスのドラッグレースに登場しています。
なお、ツインエンジンというだけでも驚きですが、このルポはなんと「合計1800馬力」を発生。
その詳細は明かされていないものの、エンジンは2リッター(合計で4リッター)だとされるので、とんでもない極限チューンが施されているということになりそうですね。
チューンの内容は不明
現在、分かっている範囲だと、搭載されるエンジンはゴルフRに積まれる2.0TFSI(ノーマルだと280馬力なので、1基あたり3倍以上の出力)、トランスミッションもゴルフRのDSG(DQ250)。
エンジン1基あたりトランスミッションを1つ使用しており、つまりこのルポは前後に「エンジンとトランスミッションを持ち、それぞれの車輪を駆動する」ということになります。
つい最近までは1,200馬力だったそうですが、今回は1,800馬力を突破しており、そのベストタイムは9.22秒。
なお、ノーマルのマクラーレン720Sはかつて8.99秒を記録しているので、「パワーだけではいいタイムを出せない」ということになるものの、それでも9.22秒は驚異的なタイムだと言えますね。
なお、このルポが1800馬力にもかかわらずいいタイムを出せないのは「トラクション」の問題だと思われ、実際に動画を見ても、「真っ直ぐ走ることができず」、パワーロスが大きいようです。
ちなみに3500馬力を発生する、カリカリチューンのランボルギーニ・ウラカンは「8.25秒」というさらに驚きのタイムを出していますが、これもやはり強固な車体と高いトラクションを発揮できる最新の4WDシステムが装備されているからだと考えて良さそう。
ただ、このフォルクスワーゲン・ルポについては順を追ってパワーアップしているようで、その過程を楽しんだり、なかなかまっすぐ走らないクルマをコントロールしてタイムを出すという点では「楽しそう」。
クルマの楽しみ方は単にタイムを出すだけではないということになりますが、その改造っぷりがなんとも見事な一台です。
なお、フロントバンパーとツライチにマウントされたインタークラーの容量を見るだけでその発生する熱量を予想でき、その周囲にホールソーで穿たれた穴を見ても、クーリングは「悩みの種」のようですね。
ちなみにフロントに積まれたエンジンの排気はボンネットから行うようで、盛大にここから火を吹く様子もわかります。
ちなみにこのドラッグレースイベントはフォルクスワーゲンはじめコンパクトカーを改造しまくったクルマが多いように見受けられ、右側のコースのクルマのように黒煙を吐きまくる車両も。
ちょっと前のコンパクトカーを使用したドラッグレースは、技術や設備さえあれば比較的低予算で挑戦できると思われるため、保管場所や車両の輸送(まさかこれで公道は走れない)といった問題をクリアできれば、なかなかに楽しそうな競技でもありますね。
VIA: VeeDubRacing
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