| とにかく新型コルベットのコストパフォーマンスは異次元だと言って良さそうだ |
シボレーはこれまで新型コルベット(C8)について0-100km/h(米国では0-60mph=0-96km/hに相当)タイムを公表していなかったものの、今回はじめて「2.9秒」と明言。※これまでは3秒くらい、とぼかした表現がなされていた
加えて1/4マイル(ゼロヨン)を11.2秒で走り抜け、終速は198km/hに達する、ということも発表しています。
このタイムはまさに驚きのレベルであり、0-100km/h加速が2.9秒というクルマはおおよそ下記のとおり。
これらの顔ぶれについて、もっとも安価なモデルでも2500万円程度ということを考えるに、650万円のコルベットが「並み居る高額なスーパーカーと同等のタイム」を出すのはまさに驚き以外の何ものでもありません。
ランボルギーニ・アヴェンタドールS・・・2.9秒(2016) ポルシェ918スパイダー・・・2.9秒(2013) ライカン・ハイパースポーツ・・・2.9秒(2013) マクラーレン675LT・・・2.9秒(2015) マクラーレン720S・・・2.9秒(2017) フェラーリF12tdf・・・2.9秒(2015) フェラーリ812スーパーファスト・・・2.9秒(2017) ポルシェ911ターボS・・・2.9秒(2016) ホンダNSX・・・2.9秒(2016) フォードGT・・・2.9秒(2018) ランボルギーニ・ウラカンEVO・・・2.9秒(2019) |
ただしこのタイムを出すには5,000ドルのオプション装着が必要
なお、この「2.9秒」をマークできるのはオプションの「Z51パッケージ」装着時のみ。
このZ51パッケージは5000ドルのオプションとなり、エンジンパワーが「+5馬力」、つまり495馬力となるのが大きな魅力。
主にパフォーマンスエキゾーストシステムによって達成されるとのことですが、このパフォーマンスを達成できるのであれば「ぜひ装着しておきたい」オプションでもありますね。
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シボレーは加えてエンジン(LT2)やトランスミッションについても詳細を公開しており、「3ポンプ式の」ドライサンプを採用し、1Gを超える環境下でも安定してオイルをエンジン内部に均等に行き渡らせることができる、としています。
そのほかエンジンのクーリング容量はLT1に比較して25%向上し、インテークの吸気抵抗も削減され、スロットルボディは87ミリという大型仕様。
そしてトランスミッションにはMTが用意されないものの、シボレーいわく「これはドライバーの誰をも笑顔にすることができる」と自信を見せており、低速域では強烈な加速を見せ、かつシフトスピードは「電光石火」。
これらをもってシボレーは、新型コルベットについて「コルベット史上、もっともサーキット走行に適したモデルだ」と述べていますが、これまでに公開された情報を見るに、この主張はあながち「誇張では」ないようですね。
それでもまだまだ新型コルベットについては謎が多く、シボレーは「すでにニュルブルクリンクにてアタックを行い、タイムを刻んだ」としているものの、現段階では発表せず。
今回の加速タイムのように、「情報を小出しに」することで話題を保ち続けるつもりなのかも。
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実際のところ、公開されたコルベットのカットモデルを見ても、「初めてのミドシップスポーツなのに、よくここまで作り込んだな・・・」と思わせる構造を持っており、今後Z06やZR1といった上位モデルが発売されれば、本当にフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンを脅かす存在となるのかもしれませんね。
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ただ、惜しむらくは、新型コルベットの生産につき、工場の「ストライキ」によって本来2019年末から始まる予定だった生産が来年(2020年)2月にまで延期されてしまったこと。
こればかりは「どうしようもない」といったところですが、新型コルベット・スティングレーの続報そして追加バリエーションについての情報を待ちたいと思います。