| ポルシェ928は18年間販売され、6万台が製造された |
先日、ポルシェ944を「現代風に」手直ししたカーデザイナー、スケッチモンキー氏。
今回もフォトショップを使用し、しかし944ではなく「928」を現代風にアレンジしています。
ポルシェ928は1977年に登場していますが、当時は「911の代替を狙った」とも言われるクルマ。
911は御存知の通り「リアエンジン」という極めて特殊なレイアウトを持ちますが、このレイアウトに起因する操縦安定性や居住性に対してポルシェは限界を感じていて、その回答として「フロントエンジンの928を今後の主軸に」と考えたわけですね。
ポルシェ928はエポックメイキングなクルマだった
そして928は「フロントエンジン」というだけではなく、いくつかの特徴を持っていて、まずは「ポルシェ初のV8エンジンを搭載した」ということ。
さらにはつい最近になってフェラーリやランボルギーニが採用し、ポルシェも「911GT2 RS」で復活させた”リアアクスルステアリング(当時はヴァイザッハアクスルと呼ばれていた)”を持っていたということ。
その走行性能は相当なもので、当時は「世界最速の自然吸気エンジン搭載車」としても知られ、928 S4はボンネビル・ソルトフラッツにて「276km/h」を記録したことも。
発売後は「928」「928S」「928S2」「928S4」「928GT」「928GTS」といったバリエーションを展開しながら、なんと1995年まで20年近くにわたり生産がなされており、ポルシェにとっては「葬り去ることにできないビッグネーム」だとも考えられますね。
実際のところ、これまでにも何度か「928復活」のウワサは登場していて、しかし未だ実現せず。
それでもポルシェの場合、長い時間がかかったとしても「ウワサが現実となる」傾向が強く、ぼくとしても928の復活はどこかであるだろう、と考えています。
ポルシェがパナメーラをベースに928後継の「2ドアGT」そして「2ドアオープン」を発売とのウワサ。カイエンクーペに続きニッチ市場へ参入か
もしも928が現代に蘇ったら
そして今回の動画ですが、これまでの手法通り、過去の928の写真をベースに、現代のポルシェが持つ特徴を反映させてゆく、というもの。
ますはこんな感じで928をツルツルに。
完全にのっぺらぼうになると、やはりちょっと怖いですね。
そこに現代のポルシェが持つエレメントを投影。
ポップアップ式ヘッドライトを廃止して固定式ヘッドライト(クワッドLLED)へ、そしてエアインテークは「ハの字」へ、さらにインテークの外側にはガイドも装着。
ホイールを大径化し、ドアミラーも現代風へ、そしてサイドステップ下にスカートも装着。
そして完成!
ドアハンドルもフラッシュマウントへ、そしてフロントバンパーとフードとの境界線も変更され、ボンネット上にはプレスラインが追加されています。
こちらがオリジナルの911。
パナメーラがベースとなってクーペボディを身にまとい「928」の名が蘇る可能性もありそうですが、そうなったとしても(パナメーラ同様に)トランスアクスルレイアウトは採用されないと思われ、そこはちょっと残念なところ(逆に、ポルシェがトランスアクスルレイアウトを採用しきたら、それは”かなり本気”ということに)。
VIA: TheSketchMonkey