| 見た目のインパクトがハンパない |
先日、発表が予告されていた、ドバイのアジラニ・モータース(Ajlani Motors)によるハイパーカー「ドラクマ(Drakuma、英語だとドラゴン)」。
今回本当にドバイ・モーターショーにて発表され、関係者を驚かせています。
そしてアジラニ・モータース代表、バシャール・アジラニ氏によると、この「ドラクマ」はランボルギーニにインスパイアされたデザインを持っているとのことで、生産台数は99台のみの限定モデル。
搭載されるエンジンはV8(排気量は不明)そしてツインターボ、そして出力は1,200馬力。
ドバイというと、12.3リッターV16エンジンにターボ4基がけの「デヴェル・シックスティーン」をすぐに思い出しますが、それに比べるとこちらのドラゴンはちょっとおとなしめではありますね。
今のところは「未完成」
動画を見ると、現在展示されているのはモックのようで、実際には機能しないパーツも多数。
アジラニ・モータースによれば、実際のところ「まだシャシーは完成していない」とのことで、いくつかの選択肢が残されている模様。
なお、現在世界中でこういった「少量生産ハイパーカー」計画が持ち上がっていますが、当然経験のない会社がこういったハイパーカーを作るのは難しく、そこで登場するのが「カロッツェリア」。
これはイタリアの「自動車工房」ですが、大手自動車メーカーの試作車を手掛けたり、ショー用のワンオフモデルを作ったり、富裕層の求めに応じてワンオフのカスタムカーを作ったり。
ただ、ちょっと前までは自動車メーカーが内製化を進め、さらには自社にてカスタムを行うようになったため、こういったカロッツェリアの仕事は激減し、多くが廃業に追い込まれたと言われます。
しかしながらその後にこういった「少量生産ハイパーカーブーム」が同時的に世界で多発し、それらが設計や生産をカロッツェリアへと委託しているというのが現在の状況。
よってつい最近までは「仕事がなかった」カロッツェリアも現在は「引く手あまた」なのかもしれません。
ちなみに先日発表された、「日本初、そして世界最速ハイパーカー」アスパーク・アウルの生産もイタリアのカロッツェリア(マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ)が行う、と発表されていますね。
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そして映画「ワイルド・スピード スカイミッション」で有名になった、Wモータースの”ライカン・ハイパースポーツ”の生産は(カロッツェリアでは無いものの、それに近い存在として)ドイツのRUFが担当している、とも言われ、現在はこういった「委託型生産によるスーパーカー/ハイパーカーの企画」が一つの流行なのかもしれません。
このドラクマについてはその詳細はまだまだ確定していないとは言われるものの、ボディパネルには「カーボン製」を採用することで軽量に留められるとコメントされており、これにとどまらず「ドバイっぷり」を存分に発起して欲しいと思います。
ドバイ・モーターショーにはこんなクルマも
そしてドバイ・モーターショーには様々なクルマが展示されているようですが、このアジラニ・ドラクマのほかにもレバノンのZedro Motors(ゼドロ・モータース)から”ノトーリアス”コンセプトが登場。
今回のドラクマといい、ライカン・ハイパースポーツ、フェニア・スーパースポーツといい、中東ではこういった直線的なデザインが好まれるようですね。
こちらはドバイ・モーターショーの会場内外を紹介した動画。
ドバイはやっぱりドバイだった、という感じです。