| ア ベイシング エイプを着ていればスーパーカーオーナーっぽく見えるかもしれない |
鈴鹿サーキットにて開催された「鈴鹿 サウンド・オブ・エンジン」にて、突如としてファッションブランド” ア ベイシング エイプ(A BATHING APE) ”とのコラボレーションを発表したパガーニ。
会場では特徴的なベイプカモ(類人猿モチーフの迷彩)を身にまとうパガーニ・ゾンダも登場しています。
このコラボレーションのきっかけですが、パガーニ創立者、オラチオ・パガーニ氏によれば「世界中のパガーニの顧客がア ベイシング エイプを着ていたから」とのこと。
アベイジングエイプはカジュアルブランドからセレブブランドへ
パガーニの顧客は二極化しており、主に欧州の「50代、60代」に対してアメリカや中国の「20代、30代」という構成を持っていると報じられ、この「若いほう」のグループがこぞってア ベイシング エイプを着ている、ということになりそうです。
そしてオラチオ・パガーニ氏は「彼らは昼間(仕事中)スーツを着ていても、それ以外ではア ベイシング エイプの服を着ていて、以前からこれほどまでに共通して顧客に好まれるブランドがあることに驚きを隠せなかった」とコメント。
さらに、過去にフランスのエアバス社とのパートナーシップにて機内インテリアを手掛ける際、それを決定するまでに2年間を要したものの、ア ベイシング エイプとのコラボレーションについては「1時間でコラボを決めた」。
ア ベイシング エイプはいわゆる「裏原系」の先駆けとも言えるブランドですが、ミュージシャンとのコラボレーションにて一気に知名度を拡大。
それは日本のみならず世界でも同じで、ファレル・ウィリアムスとのコラボも有名(CDジャケットはマイロとのコラボ)ですね。
そういった背景もあり、ほかの裏原系ブランドとは異なる「文化(音楽)」が感じられたことがインテリ層にまで浸透したひとつの理由だとも考えられ、今ではすっかりセレブの着用するブランドの一つに。
なお、ア ベイシング エイプは2011年に香港のI.Tに商標権含む経営権を譲渡しており、そこからヤングラインの「AAPE BY A BATHING APE」を展開するなど、さらに業容を拡大しています。
オラチオ・パガーニ「多くの人を笑顔にしたい」
話をパガーニとエイプのコラボレーションに戻すと、「クルマと服とは異なる製品ではあるが、パガーニもア ベイシング エイプも顧客に感動を与えるという点では変わらない」といいます。
ただ、パガーニは年間の生産台数が40~50台と少なく、しかしTシャツやキャップであればもっと幅広い世代に販売でき、コラボレーションアイテムを通じて多くの人を笑顔にしたい、と語っているようですね。
なお、現在は「ドレスコードなき時代」と言われ、「スーツが一番オシャレ」と言われたのは過去の話。
むしろ現代だと、スーツをオシャレだと考えている人は「自分で積極的にモノを選べない人」や「オシャレを知らない人」だと受け止められる傾向にあり、スーツを着てスーパーカーを買いに行こうものなら「詐欺師」扱いされることも。
ぼくは色々と縁あって、世界中にて色々なイベントに参加することがありますが、そこで得た結論が「オシャレなジャージにオシャレなスニーカーであれば、どこでも通用する」。※欧州だと例外があり、比較的ドレスコードには厳しい
つまり今の時代は「カジュアル」こそが最強であり、バシっと決めたファッションが一番ダサい、と考えています。
そこが「ドレスコードなき時代」と言われる所以でもあり、パガーニを購入するような富裕層だと、よりカジュアルな傾向が強いのかもしれません。
なお、パガーニとエイプとのコラボアイテムは 「ベイプエクスクルーシブ青山」と「ベイプストア ドーバー ストリート マーケット銀座」 で購入できるそうですが、Tシャツだと価格8,000円~、パーカー28,800円~というラインアップだそう。
VIA:WWD