| 信頼のヘネシーだけに安心だ |
シボレーやフォード、ダッジなどアメリカ車のチューンで知られる「ヘネシー」が、はやくも新型コルベット(C8)のチューニングプログラムを発表。
これによると、なんと出力は最高1,200馬力にまで向上するとのことで、用意されるメニューはカスタムエキゾーストシステム(これで少しだけパワーアップ)、スーパーチャージャーキット(700馬力まで出力向上)、もしくはツインターボキット(これを使用すれば1,200馬力に)。
もともとのC8コルベットの出力は500馬力なので、700馬力はもちろん、1,200馬力はまさに「驚くべき数字」。
ただ、ランボルギーニ・ガヤルド/ウラカンのチューンで知られるアンダーグラウンドレーシングも「1000馬力」「1500馬力「2000馬力」といったチューニングメニューを用意しており、アメリカでは”これくらいがチューンドカーの常識”なのかもしれません。
ちなみにヘネシーはこれまでにも「ヴェノムGTスパイダー」にて世界最高速記録を正式に認められたことがあり、現在もさらなる高みを目指すために「ヴェノムF5」を製作中。
つまりはチューニングだけではなく車両製作技術もあり、かつ「その速度域に実際に到達したことがある」チューナーでもあります。
ヘネシーはC8コルベットの全域を「強化」
加えてヘネシーでは、このコルベットについて、パワーアップに対応するためブレーキ/サスペンション/ホイールの交換、さらにはトランスミッションの強化も行うとしており、外観だと「カーボンエアロ」エクステリアパッケージを用意。
画像を見ると、フロントスプリッター、カナード(エアロフリック)、ルーフシュノーケル、大型リアウイングが装着されているようですね。
なお、シュノーケルはミドシップカー特有のパーツですが、これは「車体後部にマウントされたエンジンへとエアを送るため(ラムエア効果もある)」。
よってこれまでに「FR」コルベトットは無縁のパーツではあったものの、C8世代のコルベットではついにこれを手に入れたということになります。
C8コルベットのユーザーが望むのは「パワーアップ」
そしてヘネシーによると、「C8コルベット発売以降、チューニングについての問い合わせを多数受けてきた」。
その数があまりに多いので、ヘネシーは自社サイト上に問い合わせフォームを設置し、その結果毎日250件もの相談を受けることに。
そしてそれらの要望に共通するのは「パワーアップとパフォーマンスアップ」であったと述べていて、今回のチューニングプログラムが「ヘネシーからの回答」ということになりそうですね。
C8コルベットは、これまでに公開された情報、カットモデル等を見るに「はじめてミドシップスーパーカーを作ったとは思えない」ほどにうまく設計されたクルマ。
そして搭載されるのは慣れ親しんだV8エンジン(LT)とくればチューナー魂が騒ぐのも無理はなく、そのポテンシャルを最大限まで引き出そうとするショップやチューナーがほかにも多数出現することになりそうです。
【動画】新型コルベットの「カットモデル」公開。将来のハイパワー化にも対応したシャシーを持ち、欧州スーパースポーツを脅かしそうな予感