| そのカーコレクションが破格なのは知っていたが |
所有するエキゾチックカーについて、様々なウワサのあるブルネイ。
ブルネイは天然資源を多く持つ裕福な国として知られますが、同時に国王(スルターン)のカーコレクションが「とんでもない」ということも世界的に有名です。
ただ、その内容については公開されることもなく、実際を知る人も少なく、かつ公表してはならない部分もあるようで、したがってウワサだけが先行している、というのが現実です。
なお、ちょっと前には「マクラーレンF1を10台まとめて購入した」ということが(今更ながら)明らかになっていますね。
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ブルネイ国王はこれまでにも「特注フェラーリ」を数多く所有してきた
そして今回、Car Throttleがブルネイ国王のコレクションを知る人物としてコンタクトを取ったのがパオロ・ガレッラ氏。
同氏はかつてピニンファリーナに在籍し、ブルネイ国王のためのプロジェクトをいくつか管理していたことがあるそうです。
なお、ブルネイ国王や中等のシークはピニンファリーナにとって非常に良い客であったそうで、世界に一台だけが存在するフェラーリ458ベースのワゴンそしてスパイダーもブルネイ国王がピニンファリーナへと発注したもの。
加えて、極秘に開発が進められ、フェラーリすらその存在を知らされていなかった「フェラーリF90」もブルネイのスルターンがピニンファリーナへとカスタムを依頼した特別仕様車で、テスタロッサをベースに6台が製造されたことが(製造から15年以上が経過した)2006年にようやく公表されています。
フェラーリ「SF90」ではなく「F90」。過去にブルネイ王族のために作られた、歴史上もっとも謎に満ちたフェラーリを見てみよう
そのほかどれくらい並外れているかというと、こんな感じで内外装を統一したポルシェを大量に所有していたり・・・
同じ仕様のメルセデス・ベンツを大量に所有していたり・・・
見渡す限りメルセデス・ベンツが並んでいたり・・・・
ポルシェ959を大量に保有していたり。
そしてこのパオロ・ガレッラ氏はブルネイ国王のためにフェラーリ288GTOを(6台も)右ハンドル仕様へとコンバートしたほか、F50も同様に右ハンドルへと(やっぱり6台も)改装した経験を持っていて、F40についてもカスタムの依頼を受けたとされています。
ベースとなるフェラーリF40はレッドのF40が5台、右ハンドル仕様のF40が2台、F40LMが2台だったとされ、まずパオロ・ガレッラ氏は最初の5台を右ハンドル仕様へと変更して7台全てを右ハンドルに。
カラーについてはこんな感じでバラバラとなり、インテリアは512TRにインスパイアされたフルレザー仕様。
中にはこういった仕様もあったといいますが、エアコン、オーディオ、パワーウインドウなどが取り付けられて快適性が向上させられており、7台のうち数台はフリーフローエキゾーストシステムの装着とECU設定変更にてパワーアップが図られている、とのこと。
もちろんブルネイ国王のガレージには専用の管理人そしてメカニックが存在するそうですが、これら改造されたフェラーリF40たちは一度も運転されることはなく、今もなお「走行距離ゼロ」のままガレージに保管されているようですね(なんとももったいない話だが、フルカスタムされたスーパーカーやハイパーカーが同じようにブルネイで”未走行のまま”眠っているのだと思われる)。
そしてF40LMについてはピニンファリーナによって「ブラックにレッド」へとカスタムされ、ほかにはイエロー、そしてマットグレーのF40もブルネイ国王のために製作されたとも言われており、おそらくは全部で11台のF40がブルネイに保管されているのでは、というのがこの動画の内容です。
なお、今では信じられないことですが、フェラーリF40は1,311台が製造されたうちのすべてがロッソつまりレッドのボディカラーを持っていて、よって「ロッソでない」フェラーリF40は非常に珍しい、ということになりますね。
VIA:Car Throttle