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製造番号No.2!ミハエル・シューマッハもドライブした、これ以上ない付加価値を持つエンツォフェラーリが中古市場に

2020/03/10

| しかも低走行距離、今までに2オーナー |

英国のエキゾチックカーディーラー、トム・ハートレイJr.にて「非常に価値の高い」エンツォフェラーリが販売中。
エンツォフェラーリは2002年に「フェラーリ創業55周年」を記念して発売されていますが、生産台数は400台のみとなっており、フェラーリのスペシャルモデルの中でもとりわけ高い人気を誇ります。

そして今回の個体がなぜ「非常に価値が高い」のかということですが、まず”2番めに”生産された個体であるということ、さらには”フェラーリ・レーシング・デイズにてお披露目され、その場でミヒャエル・シューマッハがドライブした”こと。
それらの観点において、このエンツォフェラーリは「他にない」付加価値を持つ一台ということですね。※販売価格は「ASK」なのでわからない

現在までに2オーナー

製造は2002年ではあるものの、最初のオーナーに納車されたのが2004年だとされ、となるとこの個体はフェラーリが製造後しばらく保管していた可能性も高そう。
その後2014年になり最初のオーナーは現在の所有者へとこの車両を売却したそうですが、ずっとコレクションアイテムとして厳重に保管されており、そのためにコンディションは上々。

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エンツォフェラーリのボディサイズは全長4,702ミリ、全幅2,035ミリ、全高1,147ミリ。
こうやってサイドから見ると、相当にフロントオーバーハングが長いということがわかりますね。

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ボディデザインはケン・オクヤマ氏。
ピニンファリーナ在籍時にデザインされたものですが、当時のフェラーリCEO、ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏がピニンファリーナにヘリコプターにて訪れ、ヘリコプターを待たせたままピニンファリーナ側が提示した最初のデザイン案を確認するもこれを完全拒否した、と言われます。

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そのままヘリコプターに乗って帰ろうとしたルカ・ディ・モンテゼーモロ氏をピニンファリーナ側が「もう少しだけ待って欲しい」と引き止め、そこでケン・オクヤマ氏に持ってこさせたのが(ケン・オクヤマ氏が作成した)現在採用されているデザインであり、これを見たルカ・ディ・モンテゼーモロ氏は一発OKを出したという逸話も。

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ボディカラーはロッソ・コルサ、インテリアはネロ(ブラック)にロッソという組み合わせで、ある意味ではもっともフェラーリらしいカラーコンビネーションだと言えるかもしれません。

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こちらは付属品。
取扱説明書に加えてサービス記録、スペアの電球やヒューズ、ホイールのセンターロックを外すためのソケット、バッテリーチャージャーなど(デカい)。

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製造番号No.2のエンツォフェラーリはこういったインテリアを持っている

そしてこちらはこのエンツォフェラーリのインテリア。
走行わずか6,458キロだそうですが、たしかに素晴らしいコンディションを持っています。

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ヘッドレストにはプランシングホース(跳ね馬)のエンボス加工。

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全ターコンソールはカーボン製。
ピニンファリーナのフラッグも見られます。

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ペダルはまんま「レーシングカー」。

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この時代で液晶パネルを採用してたのはかなり「先進的」と言えそう。

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「399台限定」を示すプレート。

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現実的にエンツォフェラーリは「400台」が製造されていますが、これには理由があり、というのもいったん399台の製造を終了した後、当時のローマ教皇であるヨハネ・パウロ二世がチャリティー目的でフェラーリに1台のみ新規にエンツォフェラーリを発注し、それにメッセージを書き込んでオークションへと出品し、その収益金を災害の義捐金に充てたという経緯を持っているから。

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ちなみにフェラーリの限定モデルがいつも「~9台」というハンパな数となっているのは、「顧客が求めるよりも1台少なく作る」という、故エンツォ・フェラーリが持っていたポリシーが反映されているためだそう。

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