| さすがブラバスだけあって防弾車でもパフォーマンスと豪華さは失わない |
近年は凶悪犯罪が増加しており、防弾・防爆仕様車の人気が高まっているとされますが、あのブラバスもついに走行車両ビジネスへと参入。
よくよく考えると、ブラバスの顧客は富裕層が多く、むしろ今まで走行車両を提供してこなかったほうがナゾでもあります。
今回公開されたのは「Invicto」で、これはスペイン語で「無敗」「打ち負かすことができない」を意味する言葉。
走行車両にはこれ以上無いほどの「ぴったり」なネーミングでもありますね。
用意されるのは「3グレード」
ベースとなるのは見ての通りメルセデス・ベンツGクラスで、バージョンとしては「Pure(ピュア)」「Luxury(ラグジュアリー)」「Mission(ミッション)」の3つ。
今回ブラバスは「Luxury」「Mission」を公開しています。
いずれのモデルも高い防弾性能を有しており、防弾性能は防弾装甲規格「VPAM」のテストにてVR6をクリアしたもの。
この基準は10段階あって、VR6はそのうち6段階目ということになり、”AK-47の発射する7.62×39mm弾の貫通も防ぐという内容で、さらには4メートルの至近距離にて15キロのTNT爆弾が炸裂したとしても耐えうる”レベルだそう。
なお、BMWもVR6の防弾性能を有する「BMW X5 VR6」を発表していますが、メルセデス・ベンツからは(おそらく自動車業界最高の)VR9を達成する「メルセデス・ベンツS600プルマン・ガード」が発売されています。
メルセデス・ベンツGクラス Invicto Luxuryはこんなクルマ
こちらはInvicto”ラグジュアリー”。
ちなみにInvicto”ピュア”は防弾性能のみが強化され、見た目や内装は通常のGクラスとほぼ同じだそうですが(普通の人に思わせるよう、こういった内外装の需要も多い)、こちらはその名の通り豪華装備が追加されるのが特徴です。
ブラバス製のワイドボディキットやボンネットが装着され、見るからに「カスタムカー」。
オプションにて、爆発物にも耐えうる「ERV(エクスプロージョン・レジスタンス・ビークル)」パッケージも用意されているようですね。
なお、ナンバープレートの文字を見るに、ブラバスはそのロゴを一新するのかも(Youtubeチャンネルのロゴも新しくなっている)。
ホイールもブラバス専用。
タイヤはランフラット仕様です。
インテリアは文字通り「ラグジュアリー」。
ウインドウはもちろん「防弾」で、恐るべき厚さを持っていますね。
メルセデス・ベンツGクラス Invicto Missionはこんなクルマ
こちらはInvicto”ミッション”。
要人が乗るよりも、要人が乗るクルマをエスコートする人々(つまりSP)が使用することを想定しているため、見た目からして「装甲」「武装」を感じさせます。
ルーフにはLEDバー、そしてフロントウインドウ内側にはLEDフラッシュライト。
ルーフ中央にはエスケープハッチ。
ルーフの端っこまでとことんヘビーデューティー。
シートはこう。
そこにラグジュアリーさはなく、あるのは命をかけて主を守るのに必要な装備のみ。
ちなみにシートは防弾ベストとしても使用できるそうですが、シートバック中央部を取り出して使用するのかもしれません(細かい使い方は公開されていない)。
ガッチリ体を固定するハーネスも。
車体が横転するような状況も想定しているということなのでしょうね。
ちなみにシートバック、ドアインナーパネルにはMOLLシステムが装着され、ミッションに応じて装備を変更できる、とのこと。
ルールには警報、そしてオーバーヘッドコンソールでは各種装備をコントロール可能です。
これは消火システムとフレッシュエアシステム。
こちらは特殊装備をコントロールするコンソール。
これら装備を追加すると重量は最低で1,000kg増加するそうですが、ブラバスはこれまでのノウハウを生かして車体とサスペンション、ブレーキやエンジンを強化。エンジン出力は800馬力、0-100km/h加速は8.2秒、最高速は210km/h、とのこと。
VIA: brabus automotive