| ポルシェ本体も「911サファリ」を発売すると言われるが、なかなか実現しない |
さて、時々登場するポルシェ911のオフロード仕様。
中にはライトなカスタムからヘビーなモディファイまで様々なものが見られますが、今回は「ヘビーな方」を紹介したいと思います。
ベースとなるのは930型の911(1986年製)で、このカスタムを手掛けたのはH&Rとバークハード・インダストリーズ。
つまりドイツのカスタムパーツメーカーとチューナーとが手を組んだということになりますが、それだけに個人のカスタムとは一味異なる仕上がりです。
その名は「シベリアRS」
このポルシェ911カスタムはシベリアRSと命名され、ゴッツいオフロードタイヤが装着された”サファリ”系カスタム。
フロントバンパーは軽量化のための穴あき加工が施されたスチール製で、ウインチも内蔵されています。
ホイールはフックス(純正かどうかは不明)、そして巨大なタイヤを収めるためにホイールハウスが拡大されています。
バネ下重量は相当に増加しているものと思われますが、サスペンション系パーツをメインにリリースするH&Rだけにちゃんと要所を抑えた補強がなされているものと思われます(H&Rは、いかなる環境においても安定した走行性能を発揮するとコメント)。
ルーフにはスタイリッシュなデザインのラックが取り付けられ、ドアハンドルも軽量化のために肉抜き加工済み。
リヤスポイラーは「ダックテール」ですね。
フォグランプはフロントフードに直接取り付けられ、そのハウジング、ヘッドライトベゼルともにボディカラー同色のブラックへ。
画像を見る限りでは、エキゾーストシステムも入れ替えられているようですね。
インテリアにも大きく手が入り、ロールケージが組まれてバケットシートが装着済み。
ステアリングホイールはMOMO製、シフトレバーはステアリングホイールに近づけられ、油圧式と思われるパーキングブレーキも。
エクステリア同様、金属パーツはブラックに統一され、スパルタンな仕上がりとなっていますね。
そのほかにはこんな「911オフローダー」も
なお、911のオフロード仕様はけっこう多く、これまでにも様々な個人、ショップ、チューナーが公開済み。
ただしこれらはいずれも「空冷」なのが特徴で、なぜか中古価格の安い「水冷」911では見られない模様(空冷911はもはや希少種であり車両価格も高価なので、こういった不可逆なカスタムを行うのであれば水冷の方が向いていそう)。
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なお、あの「ルーフ」もつい最近、911のサファリ系カスタムに参入していますね。
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