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90年代の狂気!とんでもないリアウイングを持つルーフCTR2スポーツが競売に登場。現役時代の表彰台獲得率は76%

投稿日:2020/06/06 更新日:

| しかも合法に行動を走行できるらしい |

16台のみが製造された「ルーフCTR2スポーツ」がオークションに登場予定。

ルーフはポルシェのチューナーとして認識されることが多く、しかし実際は「ルーフという名の自動車メーカー」。

そのベースにポルシェから供給を受けたパーツを使用しているため(未組立のボディ含めたパーツをポルシェから提供してもらい、自社の技術とパーツを組み込んで完成車を作っている)、「ルーフ=ポルシェのチューナー」だと捉えられているようですね。

なお、同じような立ち位置にあるのは「アルピナ」で、両者とも、他の国の自動車メーカー事情からは想像しにくい業態を持っていることから「こういった誤解」が生じるのかもしれません。※ただ、ルーフは完成済みポルシェをチューンすることもある

ちなみに「グランツーリスモ」シリーズにルーフが収録されていたこともありますが、これは当時ポルシェが他のゲームソフトメーカーと契約関係にあったのでグランツーリスモと提携できず、しかし「ルーフはポルシェとは違う会社なので」グランツーリスモ内に収録が可能となっていたわけですね。

「CTR」はルーフの代表シリーズ

そんなルーフですが、もっとも有名なのは「CTR」。

1987年に発表した「初代CTR」は当時世界最速であったフェラーリF40の時速323キロ(実測)を超える時速340キロを叩き出したうえ、その後も改良型が時速342キロと記録をさらに更新し、さらには最高速だけではなくニュルブルクリンクのラップタイム最速記録を塗り替えるなど運動性能の高さも証明。

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「CTR」は「カレラ・ターボ・ルーフ」の略で、メディア向けに公開された個体が明るいイエローにペイントされていたことから「イエローバード」という呼び名が定着しています(もちろんイエロー以外の個体もある)。

そして2017年にルーフは最新世代の「CTRアニバーサリー」を発表しており、これは「カーボンモノコック+プッシュロッド式サスペンション」を持つレーシングカーのような個体であり、ただし見た目は「空冷時代の911」。

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こんな感じでとにかく過激なのがルーフというクルマなのですが、初代CTRの後継モデルが今回オークションに登場する、993世代の911をベースとした「CTR2」。

1997-RUF-CTR2-Sport-01

ただしこの個体は、CTR2をさらにハードコアに仕上げた「スポーツ」グレードであり、CTR2としては11台目、CTR2スポーツとしては第一号車だそう。

1997-RUF-CTR2-Sport-05

もうひとつこの個体が特別なのは、CTR2の中でも2台しか作られなかった、パイクスピーク参戦のためにモディファイを施された仕様を持つということで、ワイドボディやダブルウイングなど様々な特徴が見られます。

1997-RUF-CTR2-Sport-11

その(CTR2からの)改装の内容としては専用フロントバンパー、ワイドフェンダー、シルエクステンション、リアデッキ等が挙げられ、これらはコンポジット素材で成型されている、とのこと(ドアはカーボンファイバー製)。

1997-RUF-CTR2-Sport-08

なんといっても驚かされるのはこのダブルデッカーリアウイングですが、「まあこの形状はルーフ以外は採用しないだろうな」というもの。

1997-RUF-CTR2-Sport-14

なお、ルーフは空力に非常にこだわっていて、初代CTRはターボエンジン搭載なのに(幅広な)ターボフェンダーを持っておらず、その理由は「空気抵抗が増加するから」。

同様の理由にて、ルーフ(屋根)からCピラーへと続く、空冷世代の911の特徴でもあった「雨樋」が削り取られています。

1997-RUF-CTR2-Sport-25

搭載されるエンジンは3.6リッター・フラットシックスで、CTR2からさらにタービンを大型化することで702馬力を発生。

チタンコンロッドや軽量フライホイールが組み込まれており、クラッチミートや(軽量フライホイールはストールさせやすい)、高回転でのシフトチェンジがかなり難しい(回転落ちが速い)のかもしれません。

ちなみに6速トランスミッションはギアレシオが短縮されており、車体重量は1273kgにまで軽量化されていて、とんでもない加速を見せるのは間違いなさそう。

1997-RUF-CTR2-Sport-03

燃料タンクは競技用の「安全タンク」が装着済み。

1997-RUF-CTR2-Sport-20

ルーフCTR2スポーツの室内はスパルタン

そしてルーフの一つの特徴としては「華美なインテリアを持たないこと」。

ここがゲンバラ等の”チューナー”と大きく異る部分であり、ルーフのルーフたるゆえんだと思われます。

サイドにはゴッツいロールケージが見えますが、ダッシュボード下部にもパイプが通されており、強大なパワーを受け止めるべく補強がなされていることがわかります。

1997-RUF-CTR2-Sport-04

ステアリングホイールも超シンプルで、「運転すること以外は何も考えていない」という印象ですね。

1997-RUF-CTR2-Sport-27

なお、このルーフCTR2スポーツは現在のオーナーで2人目。

最初のオーナーはこのクルマで様々なレースに参加し、表彰台獲得率は76%だったというので、そのポテンシャルの高さにも驚かされますが、さらに驚くのは、このクルマが「合法」に行動を走ることができる、ということ。

エンジンはルーフによってオーバーホールされた上でウォーターインジェクションが追加され、オーリンズ製サスペンションもやはりオーバーホールされているようです。

1997-RUF-CTR2-Sport-28

このルーフCTR2スポーツの予想落札価格は約7900万円から8900万円だと伝えられており、この価格の高さが、このクルマの評価をそのまま表していると言えるのかもしれません。

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