| ベースはアストンマーティン・ラピードSなるも、そのこだわりは異次元レベルで発揮されていた |
さて、クルマ愛たっぷりのユーチューバー、ダグ・デムーロ氏が「アストンマーティン・ラゴンダ・タラフ」を動画にて紹介。
このアストンマーティン・ラゴンダ・タラフは量産されたセダンの中ではもっとも高価なモデルでもあり、デビュー当時の価格は「約1億2000万円」。
この価格はロールスロイス・ファントムの優に「倍」であり、その高価格のためか生産が120台程度に終わってしまったというレア車でもあります。
もともとは中東の顧客の要望があり、アストンマーティンが中東限定、しかも「招待制」にて販売を始めたと言われ、しかし売れ行きがあまり良くなかったのか、その後欧州そして中国にも販路を拡大。※「タラフ」はアラビア語で「贅沢」という意味があるらしい
ただ、当初100台だった生産予定が200台に拡大されたとも言われるので、もしかすると中東での予定台数を消化し,それに気を良くして他地域でも同じように売れるんじゃないかと考えたものの,そうは問屋が卸さなかった、ということなのかもしれません(事実はぼくにはわからない)。
ボディ形状はラピードSから大きく変更されている
そんなラゴンダですが、ベースとなるのはアストンマーティンのドアサルーン「ラピードS」で、ただしAピラーはじめルーフの形状が変変更され、さらにボデイそのものも延長されて全長は5.4メートルへ。
エンジンはラピードに積まれるものと同じ5.9リッターV12、ただしラピードSよりは10PS控えめな560PS。
トランスミッションはZF製の8速ATで、これはリアにマウントされることで車体重量配分を最適化しています(トランスアクスルレイアウト)。
ダグ・デムーロ氏によれば、その姿は「美しい」のひとことで、これまで見てきたセダンの中では(E38世代のBMW 7シリーズに次いで)最も美しい、とのこと。
こうやって見るとテールはかなり独特なデザインを持っていて、凹凸が少なく、コンセプトカーのようでもありますね。
ちなみにフロントサイドウインドウとリアサイドウインドウとの境界に用いられるのは「ガラス」。
アストンマーティンはここに樹脂製もしくは金属のパネルを用いることで連続性を失うことを嫌ったのだろう、とのこと。
そしてサイドギルに装着されたバーはアルミ製、そしてその中にはウインカーが内蔵されています。
アストンマーティン・ラゴンダ・タラフのインテリアはこうなっている
そしてこちらがラゴンダ・タラフのインテリア。
基本的には前席ではなく後席に乗る車であり、後席は独立した「2シーター」仕様。
そのため、前席よりは後席に乗った時の眺めの方が、よりラゴンダ・タラフの豪華さを堪能できる模様。
前席シートバックにはモニターが取り付けられ、シートの間にあるエアコン操作部もほとんどが「レザー貼り」。
そしてルーフすらもレザー貼り。
そして内装の多くにはポリッシュ加工されたアルミパーツ。
こういった部分は「高級車に乗り慣れた人ほど」感銘を受ける部分かもしれませんね。
シートセンター他には、シューズに用いられる「メダリオン」っぽい加工。
これは最新のアストンマーティン、DBXでも選択が可能です。
前席シートはこんな感じ。
オーディオシステムはバング&オルフセンで、パワーオンと同時にツイーターが迫り上がってくる構造を持ち、アウディほかいくつかのメーカーに導入されているものですね。
キートップはクリスタル、そしてセンターコンソール中央に挿入することでエンジン始動が可能に。
なお、ギアセレクターは存在せず、センターコンソール上のスイッチにてギアポジションを選択します。
参照:Doug DeMuro