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ロレックスマニアには怒られそう!コスモグラフデイトナを元F1ドライバーが表裏スケルトンカスタム

2020/08/28

| ファン・パブロ・モントーヤはこれで三本目のスケルトン化 |

さて、過去にも何度か紹介したスイスの腕時計工房、「Artisans de Geneve=アルティザン・ドゥ・ジュネーブ/アルチザン・ドゥ・ジュネーブ」。

これは完全なる「カスタム工房」であり、顧客から持ち込まれた腕時計をカスタムするためだけに存在し、自らは「腕時計販売」を行わないというスタンスを貫いています。

手掛けるのは主にロレックスで、そして日本だと「カスタムロレックス」というジャンルが確立されていない(オリジナルが好まれる)ためにさほどその存在が知られておらず、しかし同工房では「ウェイティングリストが数年以上分にも」達する程の受注を抱えているとされ、つまりは相当な人気がある模様。

ファン・パブロ・モントーヤは自身の好みやキャリアを反映させた腕時計を作りたかった

そして今回公開されたのがその最新作、「モントーヤ・プラチナム・チャレンジ」。

これは元F1ドライバー、ファン・パブロ・モントーヤの依頼によってArtisans de Geneveがロレックス・コスモグラフ・デイトナをカスタムしたもの。

ちなみに以前にも「モントーヤ・ゴールド」が発表されていますが、今回はそれに続く「モントーヤ・カスタム」ということになります。

ファン・パブロ・モントーヤは熱心な腕時計コレクターでもあり、いつも考えていたのが「自身の好みとキャリアを反映させた腕時計をツイりたい」ということ。

その1本目が「モントーヤ・ゴールド」であったということになり、そして最新作がこの「モントーヤ・プラチナム・チャレンジ」(ほかにステンレススティール製のデイトナ、116520もカスタムしている)。

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モントーヤ・プラチナム・チャレンジのベースとなるのは「116506(プラチナ仕様のデイトナ)」。

これをスケルトンダイヤルへと加工し、ダイヤルリングはブルー、3つのスモールダイヤルの文字はそれぞれブルー、レッド、イエロー(出身地であるコロンビアの国旗カラー)。

ベゼルにはカーボンファイバーが使用されています。

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ケースサイドはポリッシュ、フェイスはブラシ加工。

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ケースバックはスケルトンで、内面にはブルーアノダイズド加工が施されたローターを見ることが可能。

ケース裏面はサンドブラスト、そして「ARTISANS DE GENEVE」の文字と「JUAN PABLO MONTOYA PROJECT」文字がエンボスにて加工されています。

アルティザン・ドゥ・ジュネーブではこんなカスタムロレックスを製作している

アルティザン・ドゥ・ジュネーブではほかにも様々なロレックスのカスタムを行っていますが、ここでその一部を紹介してみたいと思います。

スパイク・リー・クールハンド・ブルックリン・チャレンジ

こちらは映画監督、スパイク・リーがオーダーしたロレックス・デイトナのカスタム。

ベースは116520で、しかし思い切ったカラーチェンジを行っており、専用に調合されたネイビー、そしてオレンジとの組み合わせ(本人はこのカラーリングを非常に好むようだ。なおニューヨーク旗のカラーリングはブルー/オレンジ/ホワイト)。

一番下のスモールダイヤル上部には自身の育った地域であり「BROOKLYN」の文字が入り、ベゼルもブルー、そしてストラップもブルーのアリゲーター製に。

クラウンの下に入る文字はシンプルに「ROLEX OYSTER DAYTONA」。

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なお、プッシュボタンは上側がネイビー、下側がオレンジ。

ベゼルは1960-1970年代のデイトナをイメージしたベークライト(フェノール樹脂)製。

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スパイク・リーによると、過去と未来、モダンとオーセンティックなど、異なる要素が存在するニューヨークを表現した、とのこと。

ケースバックはスケルトン、ローターのカラーにもネイビーに加工されています。

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レニー・クラヴィッツLK01チャレンジ

次はミュージシャン、レニー・クラヴィッツによって依頼されたデイトナ。

ベースは116523つまりコンビ(ロレゾール)モデルで、ケースはカドを落とした上でDLC加工を施し、ベゼルはベークライト製へ、ベルトはカーフ製のレザーへ。

レニー・クラヴィッツはこの腕時計において「モダンヴィンテージ」を表現したといい、新しさ、そして懐かしさを感じる仕様となっています。

文字盤には「KRAVITZ DESIGN」の文字入り。

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ベゼルはかなり大規模な加工がなされているようですね(いったん溝を掘って、そこへベークライト製のベゼルをはめ込んである)。

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ケースバックはスケルトン、そして裏面に掘られた文字にはゴールドの墨入れ。

ローターはゴールドです。

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こちらも「とてもロレックスには見えない」しかし魅力的な一本であり、ゴージャスな反面、レザーストラップがタフさを表現するなど、異なる要素をうまく同居させているようにも思えます。

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ジョン・マッケンロー・レフティ・チャレンジ

こちらは往年のテニスプレイヤー、ジョン・マッケンローがオーダーしたサブマリーナのスケルトンモデル。

ベースは116610で、面白いのは「左利き」のマッケンローらしく、レフティに改造していること。

ロレックスというと比類ないポリッシュが特徴ではありますが、あえて光沢を抑え、そして色味も抑えた仕上げを持っています。

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もともとのステンレススティール製にはめ込まれるのはセラミックでもベークライトでもなく「タングステン」。

美しいブラシ仕上げがなされています。

なお、日付を記したディスクはオリジナルのスケルトンへ。

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インデックスはブラック、秒針(先端が矢印状へと変更)の先端もブラック。

時針と分針は「ドルフィン」っぽい形状へと改められ、半分がサンドブラスト加工へ。

そしてムーブメントのパーツの多くにもサンドブラスト加工が施され、光沢を抑えた仕様がなんとも渋い、と思います。

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参照:Artisan de Geneve

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