| 細部は異なるものの雰囲気はうまく捉えている |
「007」には、ボンドカーの他にもヴィランが運転するクルマなど様々な車両が登場しますが、その中でも一際人気が高いのが「スペクター」に登場したランドローバー・ディフェンダー。
「ダイ・アナザー・デイ」でザオが乗ったジャガーXKとは異なり、むしろモブ的な扱いだったと記憶しているものの、それでも様々なレプリカが作られたり、オークションでは高い値を付けているようですね。
実際にトルコ軍が10年に渡り使用
そして今回オークションに登場した個体もまた、映画「007スペクター」に登場したディフェンダーと同じ仕様へとカスタムされたものですが、(販売者によると)やや数奇な運命を辿っている模様。
まず、このディフェンダーは1993年にトルコの軍隊へと納車されたというところからして独特で、その後2003年に個人オーナーへと払い下げ。
そのオーナーが現在の「スペクター」仕様へとカスタムし、その後2019年6月にこの個体を購入したのが現在のオーナーなのだそう。
ボディカラーはサントリーにブラック、オーバーフェンダーに社外品のバンパーやウインチ等を装備しますが、そのほかKBXグリルにルーフラック、追加ランプ、さらにLEDヘッドライト、スモーク仕様テールランプなど全域に渡って手が入ります。
ホイールは16インチサイズの「スチール(新型ディフェンダーにもスチールホイールがラインアップされている)」、タイヤは37インチサイズのマキシクローラー。
サスペンションは4インチリフトアップされ、キャビンと荷台にはロールケージが組まれます。
007「スペクター」仕様ディフェンダーの内装はこうなっている
そしてこちらはスペクター仕様ディフェンダーの内装。
外装に比較するといささかシンプルですが、ブラックレザー(レッドのパイピングつき)に張り替えられ、エアコンが装備されるなど快適性も考慮されているようですね。
搭載されるエンジンは3.5リッターV8、トランスミッションは5足マニュアル、もちろん駆動方式は4WDです。
価格は現時点で6万ドルにとどまるものの、ディフェンダーそのものの価格が上昇傾向にあり、まだまだ多くの入札がなされることになりそうです。
ちなみにこちらは実際にスペクターの撮影に使用されたディフェンダー。
これと比較すると今回の個体は細部が異なり、しかしその雰囲気をうまく捉えていると思います。
こちらはまた別の「レプリカ」。
参照:Bring a Trailer