| 1-100km/h加速は2.7秒のまま、しかし0-200km/h加速は0.2秒速くなって7秒に |
さて、マクラーレンは720Sのハードコアモデルとして「765LT」を発表していますが、今回「最初に納車される765LTは9月末に生産される」ということ、そして限定台数である765台全ては2020年モデルとして生産される、とコメントしています。
加えて、今年3月の発表時に「0-100km/h加速2.7秒、0-200km/h加速7.2秒」という性能が公表されていたものの、マクラーレンは今回「0-200km/hタイムを7.0秒」に修正。
さらにはゼロヨンタイムは9.9秒だと公的に述べ、「市販車で10秒を切る」という、かなり珍しい例となっています。
ただ、マクラーレン720Sであっても個人ユーザーの計測によって9.9秒を記録したこともあり、それを鑑みると「765LTは実際にはもっと速く、公称値は控えめな数字」だと考えて良さそう(765LTのほうが720Sよりもパワフルで軽い)。
マクラーレンは675LTの「ニューカラー」を公開
そして生産開始の発表にあわせ、マクラーレンは765LTのニューカラーを公開。
ここ最近のマクラーレンは「グラデーション」に凝っていたように思いますが、今回は「グラデーションっぽく見える新柄」を公開。
よく見るとブラックとオレンジは明確に塗り分けられ、その境界にはレッドのグラデーション塗装が用いられるなど、ある意味ではグラデーション以上に凝った塗装を持つ模様。
おそらくは塗装に数百時間、そのコスト数百万円といったレベルのスペシャルペイントだと思われます。
そしてこちらは同時公開されたフルカーボンボディ。
P1やセナの例を鑑みるに、おそらく2500万円は下らないだろうと思われます。
マクラーレン・セナはその価値を維持できる?
10月15日~17日にダラスにて開催されるメカム・オークションにて、走行わずか153kmのセナが出品予定。
言わずとしれた500台のみが限定生産されたクルマで、「GTR」「LM」「カンナム」といったバリエーションを持っています。
新車時の販売価格は1億円と非常に高価であるものの、最近ではあまり値がつかないと言われることもあり、よって今回のセナがどれくらいで落札されるのかは興味のあるところ。
なお、このセナは走行距離が少ないということのみではなく、相当数のオプションが装着されていることも特筆すべき点で、まずボディカラーはピュアホワイト、そしてフロントスプリッター、サイドステップ、リアディフューザー、ブレーキキャリパー、フロントのエアインテーク(ポッド)にはアズールブルー。
なんか雰囲気がおかしいなと思って画像を見ていたのですが、どうやらフロントリフター(段差や坂道を越えるときに、ボタン一つでフロントの車高を上げることができる装置)が作動したままで、そのためフロントが「高く」見えるようですね。
インテリアはカーボンづくしで、その大半がブラックとなりますが、ディへドラルドアの開閉ダンパーはボディのアクセントと同じブルー。
さらには60万円程度のオプションとなるオーディオシステムも装着されている、とのこと。