| ホンダは思い切ったデザインシフトを図ろうとしている |
さて、ホンダが先日より予告を行っていた「新型シビックセダン」を公開。
現時点では「プロトタイプ」にとどまるものの、これまでの例からすると、ほぼこの姿で登場すると考えて良さそうです。
この新型シビック・セダンはフルモデルチェンジ扱いとなり、つまるところ11世代目となりますが、その姿は現行シビックの「エッジが効いてアグレッシブな」スタイルから大きく転換が図られ、「マイルドで高級さを感じさせる」方向へとシフトしたように見受けられます。
新型シビックセダンの発売は2021年春から
なお、今回の発表に続いて2021年春には「発売開始」となるそうですが、これに続くのはシビッククーペ(Si)、シビック ハッチバック、そしてシビック タイプR。
現行シビックの「各モデル間の類似性」を見るに、新型シビック ハッチバック、そして新型シビック タイプRも今回発表されたシビック セダン同様の顔つきを持つことになりそうです(シビックは現行世代から、これまで仕様地ごとに開発していたのを改め、共通性を持たせてコストを引き下げる方針に転じている)。
新型シビックのデザインは「薄く軽く」
なお、ホンダによれば新型シビックのデザインは「薄く軽く」。
現行(そろそろ”先代”と呼ばねばならない)シビックに比較してボンネットとフロントフェンダーを薄く低く作り、サイドのベルトラインを「水平」に。
事前にリークされたパテント画像ではアコードに近いようにも思えましたが、実際に見てみるとその印象は大きく異なり、ヘッドライトそしてグリルも新しく。
リアだとテールランプのデザインが一新され、これまでのホンダらしからぬ印象を醸し出しています。
なお、ボディカラーは「ソーラフレア・パール」とのこと。
ホンダの最新デザインは「先祖返り?」
なお、「薄く軽く」で思い出すのは、1980-1990年代にホンダが採用していたデザイン。
こちらは1981年登場のアコードですが、「低く軽く」、そしてベルトラインは「水平」。
1992年発表の「インスパイア」も同様ですね。
ただ、1990年代後半からホンダのデザインはウェッジシェイプへと変化してゆきます。
こちらは1995年発表のインテグラ・タイプR。
1998年のインスパイアもウェッジシェイプ。
2018年のクラリティPHEVはフェンダーの抑揚が強いデザイン(これは現行シビックも同じ)。
しかしながら新型シビックについては「薄く軽く」そしてフェンダーの高さを抑えてベルトラインを水平に保っており、つまりは1980-1990年代のホンダのデザインへと巻き戻されたと考えることもできそうです。
新型ホンダ・シビックセダンのインテリアはこうなる
新型シビック セダンのインテリアについては実車の画像が公開されておらず、現時点でリリースされているのは下のデザイン画のみ。
こちらもアコードに近い印象ですが、ボディのデザイン同様に「水平」そして厚みよりも薄さが強調されているように思えます。
新型ホンダ・シビックの動画はこちら
気になるのは新型シビック・タイプR
そして気になるのは新型シビック・タイプR。
現行シビック・タイプRは英国スウィンドン工場にて生産されていますが、この工場は2020年限りで閉鎖されることが決まっており、シビック・タイプRの開発と生産はアメリカに移管される、とも。
今回のシビックセダンは「薄く軽く」となるものの、シビック・タイプRのベースとなるシビック・ハッチバックの顔つきもやはり「薄く軽い」のか、それとも性格を考慮してスポーティーな外観が与えられるのかどうかは気になるところです。
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参照:HONDA, Honda Auto news