| チューダー・ロイヤルは並行輸入、もしくは中古だと20万円を切るかもしれない |
さて、チューダー(チュードル)の最新ラインアップ「ロイヤル」。
これは1950年代にチューダーが使用していたネームを復活させた、ちょっとレトロな味わいを持つ腕時計。
サイズが28ミリ/34ミリ/38ミリ/41ミリと豊富に揃うことに加え、38ミリだと245,300円~、41ミリでは250,800円~という”チューダー最安”の値付けを持っていることが大際の特徴だと考えて良さそうです。
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チューダーはロレックスのディフュージョンブランドという位置づけだったが
なお、チューダーはもともとロレックスのエントリーブランドとしてスタートしており、1990年代だと10万円台で購入できたという記憶も(その当時、ロレックスでも20~30万円台が中心だったので、ロレックスの半分くらいの価格というイメージ。今だとロレックスの1/3くらい)。
当時はロレックスと共通のパーツ(リュウズなど)を使用していたものの、その後ブランドの独自性を強め、ロレックスにはない「ブラックケース」「ブロンズケース」「ファブリックベルト」等を採用して独自色を強め、ディティールにおいても固有のデザインを追求しているようですね。
そして今回の「ロイヤル」については、ロレックスだと「デイデイト」「デイトジャスト」に相当するモデルということになりそうですが、やはりロレックスにはないデザインも見られます。
チューダー・ロイヤルはこんな腕時計
そしてこのチューダー・ロイヤルについて、当初はアジアの一部地域でのみ販売されていたものの、その後人気が高かったためか全世界での販売へと移行することに。
ブレスレット一体型ケース、5連リンクブレスレットを持つラグジュアリーウォッチとなりますが、41ミリサイズのみが「デイデイト(日付に加えて曜日も表示される)」仕様となっています。
チューダー・ロイヤルの細部を見てみよう
ベゼルについては「ノッチドベゼル」を採用し、ギザギザとポリッシュとが交互に採用。
ロレックス(デイデイトやデイトジャストに採用)のピラミッドカットとは異なり、ちょっとエッジや面がユルいようですね。
ケースはポリッシュとブラシ仕上げ。
ラグにはベルト交換時にバネ棒を押すための「穴」があります。
針の仕上げもロレックスに比較すると面そしてエッジがちょっと甘い模様(ただし価格を考えると非常に優秀だと思う)。
アプライドインデックスも「面」がしっかり出ておらず、このあたりは価格を優先した結果なのかもしれません。
なお、ブレスレットの質感は高く、セーフティキャッチやクラスプは高い品質を誇り、なによりロレックスにはない「小さなバックル」がお気に入りだとレビュワーが述べています。
チューダー・ロイヤルのムーブメントは他社からの供給品
なお、最近のチューダーは「マニュファクチュールキャリバー」つまり自社製ムーブメントの採用にてマヌファクチュール化を進めているものの、今回のロイヤルに採用されるのは28ミリだとT201、34/38ミリではT601、41ミリサイズにはT603。
T201はETA社2671ベース、T601はセリタ(Sellita)SW200ベース、T603はセリタSW240ベース。
つまりブラックベイ等に採用されるMT5402とは異なり「自社製ムーブメントではない」ということになりますね。
パワーリザーブについてもT603は38時間と現代において、そしてチューダーの自社ムーブメント(70時間)に比較しても少ない数字。
ただ、それと引き換えにこの魅力的な価格を実現しているのも事実であり、「この価格でチューダーの腕時計を購入できる」のであれば、そこは十分に許容できる部分だとも考えています。
チューダー・ロイヤルはどんな人に向く腕時計?
そこでこのチューダー・ロイヤルですが、レビュワーいわく、「機械式腕時計ビギナーで、これからステップアップを目指そうという入門用として最適」。
ライバルとしてはオリス、ロンジン、オメガやタグホイヤーのエントリーモデルというところになりそうで、しかしそれらと比較すると価値が下がりにくいことは明白であり、エントリーモデルとして”買って間違いのない”選択だと言えそうですね。
チューダーはロレックスの代替品ではない
一方でチューダーはロレックスの代替品ではないということもまた事実であり、上の方で紹介したとおり、その細部はロレックスとは根本的に異なるもの。
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よって、「ロレックスが買えないから」という理由でチューダーを選ぶべきではなく、その場合は無理してでもロレックスを購入すべきで、チューダーを選択するのは「その固有のデザインが好き」もしくは「機械式腕時計初心者で、ロレックスの良さもわからず買う気もないが、まずはいいものを安価で購入したい」というケースだとも考えています。
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参照:Jenni Elle