| 2077年というと、ポルシェ930ターボの発売から100年が経過している |
さて、開発に8年、そして多大な費用を投じてようやくリリースされたオープンワールドアクションRPG、「サイバーパンク2077」。
作品中には様々なバイク、トラックやタンク、ラットロッド、さらには高級車やハイパーカーも登場しますが、その中でひときわ注目を集めるのが「ポルシェ930ターボ」。
まずゲームそのものについて触れておくと、その舞台は2077年の「ナイトシティ」で、ここを舞台にしてプレイヤーはサイバーパンクなアウトロー、「V(ヴィー)」となって不老不死の鍵を追う、というもの。
サイバーパンク2077はキアヌ・リーブスが登場することでも有名に
そして作中で「ジョニー・シルヴァーハンド」なる重要キャラクターが登場し、そのキャラクター原型はキアヌ・リーブス。
このジョニー・シルヴァーハンドが乗っているのが930ターボ(1975年発売なので、劇中だと100年ほどが経過したクラシックカーということになる)なのですが、もちろんポルシェが協力することによってこれが実現。
そのほかに(現時点で報じられる限り)実在のクルマが登場していないことを考えると、相当に特別なタイアップだと言え、そしてポルシェにとってもかなり珍しい例だと認識しています。
ちなみにキアヌ・リーブスはポルシェ911を保有していたことがあり、993型のポルシェ911のルーフにクリスマスツリー用の木を載せて運ぶ姿も目撃されています。
「JM」でキアヌ・リーブスが演じたのも「ジョニー」だった
キアヌ・リーブス出演作で有名なのはやはり「マトリックス」であり、これによってキアヌ=SF的なイメージが一般に出来上がったものの、ぼくとしては「JM(1995)」を推したいところ。
この作品中にて、キアヌ・リーブスは頭の中に記憶装置を埋め込んで情報を運ぶ「記憶屋」を演じており、世界観としては「サイバーパンク2077」とJMはかなり近いのだろう、と考えています。
参考までに、「サイバーパンク」そのものは1980年代に台頭してきたSFサブジャンルの一つですが、もっとも有名な作家はウイリアム・ギブスン。
そしてウイリアム・ギブスンの作品群の中に「記憶屋ジョニイ」があり、これを映画化したのが「JM」。
さらに言うと、ここでキアヌ・リーブスが演じたキャラクターが「ジョニー」であり、それは奇しくもサイバーパンク2077でキアヌ・リーブスが扮するキャラクターと同じ名を持っているわけですね。
サイバーパンク2077に登場するポルシェ930ターボはこんなクルマ
そこでなぜポルシェ911(930ターボ)がサイバーパンク2077に採用されたのかですが、ゲーム製作サイドによると、キアヌ・リーブス演じる「ジョニー・シルヴァーハンド」が乗るクルマとして考えた時、ポルシェ930ターボ以外の選択はなかった」とのこと。
ジョニー・シルヴァーハンド自身が「2020年代に活躍したロッカー」という設定を持っており、時代を超越した存在ということから930ターボが選ばれた模様(そう考えると、ポルシェ911といえども、現代のクルマで後世にまで影響を及ぼすモデルはなさそうだ)。
加えてサイバーパンクの一つの特徴として「過去と未来とのミックス」というものがありますが、その点においてもポルシェ930ターボは「わかりやすい」過去のアイコンだったのかもしれませんね。
なお、この「SAMURAI」というのは、ジョニー・シルヴァーハンドがフロントマンを務めたバンドの名称。※5マイルバンパーも装着されている
その一部は「未来」仕様に
なお、作品は2077年を舞台にしており、そのために一部変更も。
特徴的なターボウイングにもなんらかの手が入っていますが、「空中からの取締に対応するレーダーを備えている」とアナウンスされているので、そのレーダーがここに内蔵されているのかもしれません。
そしてドアミラーは「デジタル」に変更。
反対側はこう。
フロントフード上にもなんらかのデバイスが装着されているようですね。
インテリアもまた未来に
そしてこの930ターボのインテリアもまた「未来」を感じさせるもの。
基本的な形状は当時の930ターボを継承するものの、メーターやセンターコンソール上のデバイスがそっくり入れ替えられているようです。
サイバーパンク2077関連動画はこちら
こちらはポルシェが公開した、サイバーパンク2077仕様(ゲームに登場するようなハイテクデバイスは装備されない)の930ターボをテーマにした動画。
サイバーパンク2077に登場するクルマを紹介した動画はこちら。
サイバーパンク2077のトレイラームービー。