| ただしロレックスを買おうとしている人は何を言おうとロレックス以外は目に入らない |
さて、腕時計というととにかく「ロレックス一強」というのがここ最近の風潮。
オーデマピゲ、パテックフィリップの一部にも高い人気を誇るモデルも存在するものの、世間一般だとそのネームバリューやステータスとしてはロレックスのほうがずっと上だと捉えられることが多いようです。※多くの人は、ロレックスがもっとも高級な腕時計だと信じている
なぜこんなことになってしまったのか
世界的に見ても同様の傾向があり、しかし日本のこの傾向はちょっと異常なんじゃないかとも考えていて、とにかく猫も杓子もロレックス。
たしかにロレックスは比類ない加工技術、そして精度や品質を持っていて、そかしそれを理解していない人(つまり他の腕時計と比較したロレックスの良さを知らない人)までもがこういった風潮を受けて「ロレックスサイコー」というのはちょっとなあ、と言う感じです。
そのおかげでロレックスを身に着けていると「俗物」だと思われる風潮まで誕生していて、そこがロレックスを腕に巻くことをためらわせている一つの理由でもあるわけですね。
ロレックスはいかに高価でも「買って間違いはない」
なお、機械式高級腕時計を買おうという人から相談を受けることも多々あるのですが、ほとんどの人が購入を考えるのがロレックス(コスモグラフデイトナかサブマリーナー)。
同じ(プレミア)価格を出すのであればこういった選択肢もあるよ、とぼくがなにか勧めたとしてもそういった人はロレックス以外は目に入らず、まったくぼくの助言を聞かないので、「じゃあはじめから相談するなよ・・・」という気もするわけですね。
つまるところ、彼らは「いい腕時計を買おうと思い、選択肢を検討する」のではなく、単に「ロレックスを買おうかどうか」迷っているということになりそう。
これはクルマの購入相談にも似ていて、すでに買おうと思うものは決まっており、それ以外は目に入らず、ただ「買うべき理由」をぼくに探してほしかったり、背中を押してほしかったりするだけなのかもしれません。
なおプレミア価格でロレックスを購入したとしても、そのプレミア価格はずっと上がり続けるので、「買って間違いない」のもまたロレックスの真実であり、ロレックスを買おうかどうか迷っているという相談を受けた時、ぼくは「迷わず買うべき。今すぐ買いだ」と答えるわけですね(価格が上がってゆくのであれば、ちょっとでも低いうちに買っておいたほうがいい)。
ロレックスを買うならこういった選択肢を検討してみては
そして腕時計のプロフェッショナルも世界中で同じような体験をしていると見え、いくつかのユーチューバーが「ロレックスしか目に入らない人にオススメの」腕時計をいくつかピックアップしています。
ここでその内容を見てみましょう。
ゼニス クロノマスター エル・プリメロ(924,000円)
エル・プリメロは、以前ロレックスもデイトナに採用していたムーブメントですが、ゼニスがルイ・ヴィトン傘下に入ってしまい、他社に供給しないと決めたため、LVMHグループ以外「門外不出」に。
よってエル・プリメロの価値はより高まったと言えそうで、その本家本元である「ゼニス クロノマスター エル・プリメロ」は長期的に見てもいい選択だと言えそうです。
オメガ・シーマスター300(748,000円)
そしてロレックス・サブマリーナーの対抗馬としてたびたび引き合いに出されるオメガ・シーマスター300。
とんでもないレベルの耐磁性能、高い精密さを持つことで知られます。
下の画像は針やインデックスが発光した状態ですが、極限状態でも「時間と分」を読み取れるよう、夜光塗料の色を分けているようですね。
たしかに「欲しいな・・・」と思うこともありますが、かつてオメガの品質、リセールの低さに痛い思いをした身としては、なかなか手を出せずにいる、というのが現状です。
チューダー・ペラゴス(495,000円)
ロレックスのディフュージョンブランド、チューダー。
そしてロレックスでいうサブマリーナーに近いモデル、チューダー内でのブラックベイの上位に位置するのがペラゴスで、チタン製ケース、チタン製ブレスレット、セラミック製ディスクを持つなど特別感の強い仕上がりを持っています。
なお、このバックルは特許を取得した自動調整が可能なスプリングメカニズム(ダイビング中に、水圧によって身体側装着部が変形することに対応する)を装備していることも特徴です。
ぼくとしては、買うなら価値の下がりにくい「ブルー」をオススメ(いずれの腕時計ブランドにおいても、ブルーダイヤルは一般に価値が下がりにくい)。
オメガ シーマスター ダイバー300 クロノグラフ(880,000円)
そして再びオメガ・シーマスター300M、しかしこちらはクロノグラフ。
オメガの腕時計はオプションも豊富であり、このシーマスター ダイバー300 クロノグラフについてもレザーベルト、NATOストラップ等が用意されており、カスタムする楽しさがあるのも良いですね。
ただ、なんだかんだ言いながら「ロレックス以外の」選択肢を考えたとしても、購入してから売ったときの「失う金額」を考慮した場合、ぼく自身がなにか腕時計を買うにしても、やっぱりロレックスになってしまうんだろうな、というのも偽らざる心境です。
それだけロレックスには「パワー」があるということですが、仮に「定価」同士で他社製品と比較した場合、ロレックスは圧倒的に割安だとも考えていて、むしろプレミア価格が「妥当」だと思うことも。
ロレックス以外の選択肢を紹介する動画はこちら
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