| 今まで見たフェラーリ488ピスタの中では1、2を争うカッコよさ |
さて、クリス・ブラウンなど多くのセレブを顧客に持つロサンゼルスのチューニングショップ、RDB LA。
これまでにも様々なレアカーのカスタムを公開していますが、今回は「禁断の」フェラーリ488ピスタのチューニングに手を出しています。
「禁断の」というのは、フェラーリ488ピスタはすでに高い次元で完成されたクルマであり、ここへ何らかの変更を行えば、むしろ性能を下げてしまいかねないため。
ここでRDB LAがフェラーリ488ピスタに施したチューンの内容を見てみましょう。
ボディカラーは珍しい「グレー」
なお、動画を見るに、このフェラーリ488ピスタのボディカラーは非常に珍しいグレー。
これまでにも同様のボディカラーを持つフェラーリがネット上に登場したことがあるものの、この個体のようにレッドのアクセント、ブラックのラインが入ったものは「初」なんじゃないかと思います。
よく見てみると、センターラインの「ブラック」部分の両端には細いブラックのストライプが配置されているようですね。
サイドにもレッドとブラックのストライプ入り。
ストライプの下部分はブラックもしくはカーボンファイバーが用いられ、メリハリの効いた色使いだと思います。
このフェラーリ488ピスタにはこんなカスタムが施されている
そこでこのフェラーリ488に施されたカスタムですが、内容としては「ローダウン+スペーサー装着、エキゾーストシステムの交換」。
ローダウンについては、ダンパーそのままにスプリングのみをH&R製に変更しています。
フェラーリ488ピスタにはオプションのカーボンホイールが装着されていますが、ローダウンすると「ホイールが内側に」入ってしまうため、ツライチにするにはスペーサーの装着が必要に。
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おそらくは数ミリ程度のスペーサーを挟むことになり、となるとせっかくの「純正チタンボルト」が(長さが足りなくなるので)使用できず、スチール(ロング)ボルトへと変更することに。
これはかなり残念な部分で、というのもスチールボルト、しかもロングボルトに交換することで重量が1.5キロくらい(スペーサーの重量を入れるともっと)増えるため。
加えて、重量増加以外にも「ホイールのブレ」が生じる可能性が高く、よってこれらは賛否が分かれるところです。
ちなみにぼくはずっと前、ポルシェ911カレラ(9977)に乗っていた頃にポルシェ純正のスペーサーを装着したことがあり、しかしあまりの乗り心地やバランスの劣化に辟易してすぐに取り外してしまったことも。
「ポルシェ純正でもこのレベルなのか・・・」とスペーサーの無意味さ(見た目だけは良くなる)を思い知らされることになり、一瞬でこれを取り外しています。
なお、スペーサーには「ハブとホイールとの間に挟み込んで共締めするもの」のほか、ハブにスペーサーを(ボルトで)取り付け、その上からホイールをボルトで固定するものもありますが、両方とも「クルマにとっては(見栄えが良くなる以外は)何一ついいことがない」というのがぼくの認識です。
とにかく乗り味が下品になるという印象を持っているものの、タイヤ/ホイールが外に出るためカッコ良くなるのも事実であり、「見栄えとのトレードオフ」に納得が行くのであれば、スペーサー装着も悪くはないかもしれません。
その後はエキゾーストシステムをRYFT製へ(素材にチタンを使用しており、かなり軽そう)。
テールパイプも交換することになりますが、こちらは「ノーマル」。
こちらが交換後の「チタン+カーボンスリーブ」。
見た目はノヴィテック製とよく似ていて、もしかするとノヴィテックからのOEMかもしれませんね。
その後は走行。
さすがにエキゾーストシステムのサウンドにはシビれます。
フェラーリ488ピスタのインテリアはこうなっている
このフェラーリ488ピスタは内外装に相当数のオプションを装着しており、インテリアも「フルカスタム」といえるレベル。
シートにはイタリアントリコローレが入っていますね。
ダッシュボードにはホワイトのライン。
至るところまでカーボンファイバー仕様です。
フェラーリ488ピスタをカスタムする動画はこちら
参照:RDB LA