| 6台それぞれが固有の仕様を持つワンオフモデル |
さて、非常に珍しい「ザガートがカスタムしたフェラーリ」がオークションに登場予定。
これは599フィオラノをベースとした「599GTZ Nibbio スパイダー」なるクルマです。
ザガートというとアストンマーティンやアルファロメオとのコラボレーションが多いものの、その長い歴史の中では数少ないながらもフェラーリやランボルギーニとのコラボモデルが存在するようですね。
599GTZ Nibbio スパイダーはこんなクルマ
オークション開催元であるRMサザビーズによれば、この個体はもともと(新車時に)フェラーリ599フィオラノとしてスイスのオーナーへと販売されたもの。
そして走行12,490マイルを経過した後、2020年1月にザガートが現在の仕様にコンバートしたとされています(つい最近であることに驚き)。
この599GTZ Nibbioはクーペとスパイダー含め合計6台のみが製造されたそうですが、いずれの個体も「異なるカラー」で製造されており、つまりいずれのモデルも世界に一台の仕様を持っているということになりますね。
なお、この599GTZ Nibbio スパイダーのデザインはフェラーリ599に比較すると「レトロで優しい」デザインへと変更され、巨大なフロントグリル、そして両脇のダクトが非常に特徴的。
そのボディラインには一切の破綻がなく、そこはさすが「ザガート」。
パーキングセンサーやウインカーはグリル内へと移設されるなど、細かい技が光ります。
なお、画像を見る限りではザガート特有の「ダブルバブル」ルーフを採用していないように見え、しかし代わりにリアセクションにダブルバブルが設けられているようですね。
そしてスタイリング以上に目を引くのがこのテールランプ。
光源について不明ではあるものの、グラデーション状に発光すると見え、ウワサによるとこれは「非常に高価(見ただけでも高いとわかる)」。
インテリアについては見たところ「フェラーリ599のまま」のように見えますね。
今回RMサザビーズは予想落札価格について公開していないものの、(マニュアル・トランスミッション搭載モデルではありますが)1億5000万円で落札された前例もあるようで、それを考慮すると「億」を記録するのは間違いなさそうです。
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参照: RM Sotheby's