| 最高出力は800馬力、当時306km/hで走ったという記録が残っているらしい |
3月に開催される予定のオークションにて、キャロル・シェルビー本人が所有していたシェルビー・コブラが登場予定。
これは1966年製の「CSX3015」として知られる個体で、キャロル・シェルビー自身が「自分のために、究極のコブラ」として製作したものです。
そしてもちろん、このコブラは「コブラ史上、もっとも高価な」コブラとなるだろうと見られている模様。
シェルビー・コブラCSX3015はこんな仕様を持っている
なお、コブラはもともとイギリスのACカーズが製造していたスポーツカーに端を発しており、ACカーズに対してキャロル・シェルビーがフォード製V8エンジンを搭載するという企画を持ち込んだことから実現しています。
その結果1962年にMK Iが誕生し、その後MK II、MK IIIと発展する傍ら様々なバリエーションを生み出すに至っていますが、この個体は文字通り「究極のコブラ」。
パクストン製スーパーチャージャーを2基(方バンクにひとつづつ)装着し、それぞれのバンクには4バレルキャブレターを通じて大量のエアを送り込みますが、このスーパーチャージャーを収めるためにフロントフードは専用品へ。
その結果出力はなんと800馬力にも達するとされ、時速306キロにてキャロル・シェルビー自身がドライブしたという記録も(ダウンフォースを発生しそうな車体ではないので、相当に怖かっただろうと思う)。
なお、シェルビー・コブラの重量は1050kgくらいだとされ(ただしこの個体はプラスされたスーパーチャージャー分だけ重いと考えられる)、いかに太いタイヤを装着するといえども当時の技術によるタイヤ、もちろんトラクションコントロール等のドライバーズエイドなしということを考慮すると、とんでもなく運転が難しいクルマだと考えて良さそう。
実際のところ、かのケン・マイルズすら(コブラMK II時代に)そのクルマをコントロールできなかったと言われるので(シャシーがハイパワーに耐えることができなかった)、とんでもないじゃじゃ馬だったのだと思われます。
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