【動画】お前らトラクションコントロールは絶対OFFにするなよ！トラコンオフだと真っ直ぐ走ることも難しいようだ

｜　よく借りてきたクルマでトラクションコントロールOFF→全開走行したな・・・　｜

さて、チューニングカンパニー、ノビテックが「トラクションコントロールをOFFにするとどうなるか」という動画を公開。

トラクションコントロールは「車体が滑ったときに出力をカットしてトラクションを回復させる」運転支援デバイスのひとつで、多くの場合はABSとセットで車体を制御し安定化させるために用いられます。

もちろんハイパワーなクルマであればあるほど車体が滑る可能性が高くなり、よって現代ではほとんどのハイパフォーマンスカーにこれが装備されています（TVRグリフィスには装着されないと言われている）。

なぜか用意した車両はブラバスの手掛けたメルセデスAMG GTS

そしてノビテックが公開した動画であるにもかかわらず、なぜか用意された車両はブラバスがカスタムしたメルセデスAMG GTS、「ブラバスGTS」。

なお、撮影されたのは南アフリカだそうですが、現地のショップ「RACE!」から借りてきたクルマなのだそう。

ちなみにこのRACE！はこれまでにもエクストリームなカスタムカーを多数リリースしていることでも知られます。

さっそくトラクションコントロールOFFで走ってみた

そこでこの動画では、なにを思ったかいきなりトラクションコントロールOFFにて全開走行。

しかもレブリミットギリギリまで回しての走行という、自殺行為にも等しい走りを見せています（しかも路面はウエット）。

当然ながらトラクションコントロールOFFでのフル加速だと真っ直ぐ走ることも難しい状況ですね。※トラクションコントールをOFFにしても、危険だと車両が判断した際には、トラクションコントロールが介入してくるような設定を持つクルマも多い

しかしながらこのドライバーは相当なスキルを持っており、右に左にテールを振るクルマをしっかりコントロールしています。

その後、トラクションコントールON時との比較も行っていますが、当然ながらその安定性は雲泥の差（画面越しにでも全然安定感が違うのがわかる）。

JUN

ボクだったら秒でクラッシュしている自信がある！

トラクションコントロールとて万能ではない

なお、世界中で「コントロールを失った」スーパーカーの事故が多々報じられる通り、トラクションコントールとて万能ではなく、これがあっても「絶対とはいえない」のがスーパーカーやスポーツカー。

いったん滑り出すと、トラクションコントロールによってトルクをカットしても「慣性にて」車体が勝手に思ったのと違う方向を向いたり回転してしまうという状態が生じるわけですが、近年多く見られる「ドリフトモード」はこれを応用したもので、これをONにするとトラクションコントロールがOFFに近い設定となり、そこでステアリングホイールを切ってアクセルをガツンと踏むとテールが滑り出します。

ただ、一定の角度まで車体が傾くと、それ以上傾かないように（スピンしないように）トラクションコントロールを介入させ、「スピンしないようにテールスライドを保つ」のが一般的なトラクションコントロールのロジックであり、ドリフトモードであってもそのきっかけは自分で作らねばならないわけですね。

ちなみにアストンマーティンの場合、一部車種について、デフォルトのドライブモードが「スポーツ」となっており、この状態でアクセルをドカンと踏むと、直線であってもけっこうリアが暴れる設定を持っていて（アクセル前回直後はトラクションコントロールの介入が遅く、テールがスライドしてから介入してくる）、そのブランドイメージやデザインとは裏腹に「なんて凶暴なクルマなんだ・・・」と思ったことも。

とにかく、トラクションコントロールなしでは直線をフル加速することすら難しい場合もあり、いかなる場合であっても（プロフェッショナルのレーシングドライバーでなければ）トラクションコントロールはOFFにしないほうがいいかもしれません。

トラクションコントロールOFFでメルセデスAMG GTSをフル加速させる動画はこちら

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参照：Novitec Group