| 北米ではポルシェ911のレストモッドが華盛り |
日本の車検制度ではなかなかこういったクルマは作れない
さて、現在北米はじめ世界中で人気を博しているのがポルシェ911のレストモッド。
もとはというとシンガー・ビークル・デザインが火をつけたこのジャンルではありますが、シンガー製の911は10年以上の納車待ちがあったり、その価格が5000万円以上であったりとなかなか手が届かないのもまた事実。
シンガー・ビークル・デザインのフォロワーが続々
そして現在、シンガー・ビークル・デザインのそういった「ハードルの高さ」に着目し、そのハードルを下げたレストモッドが続々登場しているのが現在の状況となりますが、今回米中古車売買サイト、Bring A Trailerにて販売されているチューリンデン・レストレーション&デベロップメント社によってカスタムされた1989年製ポルシェ911もその一台。
なお、ベースは964世代の911ですが、そのルックスはひと世代前の911STスタイルへと巻き戻されており、こういったレストモッドは当地だと「バックデート」と呼ばれているようですね。
ボディカラーはカスタムカーでは大人気の「グレー(アウディのナルドグレーっぽい)」。
ただしフロントフードやドアパネルの一部にはマットにて仕上げられており、ほかでは見ない仕様を持っています。
フロントフード、フロントフェンダー、バンパーは”バックデート”を実現するために「専用」設計となり、ヘッドライトは356から流用されているとのこと。
一方でドアミラーは964世代のままで、そのほかグリルやドアハンドル等も新しく作り直されています。
ホイール(フィフティーン52アウトロー003)は15インチサイズ、そしてフロントは8J、リアは10Jとかなり「ワイド」。
”バックデート”ポルシェ911のインテリアはこうなっている
インテリアは非常にシンプルな仕様を持ち、ステアリングホイールは3本、そしてブラックレザーにホワイトステッチが採用されています。
ダッシュボードはアルカンターラで覆われ、シフトレバーはおそらく削り出し。
搭載されるエンジンはもともとの964に積まれる空冷フラットシックスを3.8リッターにボアアップし、さらにはチタン製コンロッドにGT3用ローテーションアッセンブリー、993用のモータースポーツ用シリンダーヘッドに大型バルブとスロットボディ、新しいECUも搭載済み。
トランスミッションは5速マニュアル、さらにウェーブトラック・リミテッド・スリップ・ディファレンシャルが装着されているようですね。
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