| このアルファロメオ155ITCは今でもレースに参戦できる状態にあり、いつでも出撃を待っている |
今後の値上がり期待値も相当なものだと思われる
さて、1990年代のツーリングカーレースにて活躍したレーシングカーの中でも「もっとも有名な」一台、アルファロメオ155ITC(タミヤのラジコンカー持ってた)。
そのアルファロメオ155クラス1ツーリングカーが6月中旬にオークションへと出品されることになり大きな話題を呼んでいますが、さらにこの車両にて特筆すべき点は1996年のツーリングカー選手権に参戦し、インテルラゴスとムジェッロにて優勝を記録し、マニクールとムジェッロではポールポジションを獲得した、ということ。
過去5年間で35万ユーロ以上ものメンテナンスコストが費やされる
なお、この個体は1966年のシーズン終了後にアルファコルセへと戻されることになり、その後は2名のイタリア人オーナーの手に渡ったのち、(今回車輌を売りに出している)2018年に現オーナーの手へ。
そして現オーナーは2018年7月にドイツのスクーデリア・グランツーリズモへと車輌を預け、そこでDTMクラシックシリーズに参戦するために徹底的な整備を受けたとのこと。
その後2019年7月7日にはDTMクラシックデビューを果たし、その後8月25日にのラウジッツリンクでは4位を獲得するなど、まずまずの成績を上げた模様。
そして2020年3月にはエンジンとトランスミッションがオーバーホールされたのちにダイノテストが行われるなど大規模メンテナンスを経験しており、この5年で35万ユーロ以上ものメンテナンスコストが費やされているようですね、
搭載されるエンジンは490馬力を発生
このアルファロメオ155ITCに搭載されるエンジンはレブリミット119,000回転を誇るV6エンジンで、その出力は490馬力。
トランスミッションはエクストラック製6速セミシーケンシャル、0−100キロ加速はなんと2.5秒(そんなに速かったとは!)。
最高速度は300キロ以上だとアナウンスされており、文字通りスーパーカー顔負けのパフォーマンスを誇ることになります。
なお、今回のオークションにつき、RMサザビーズは最高で1億円を突破すると予想していますが、そのパフォーマンス、そして今後期待できる価値を考えるに、この価格でも高いとは言えないかもしれませんね。
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参照:RM Sotheby’s